エンターテインメント・ウェブマガジン
2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持たせてくれます。ラッセルは、とてもディテールにこだわる人で、自分が触れるものや小道具などについて、なぜそれに触れるのか、それはどんな役割を果たしているのかと考えるところがあります。また、発する言葉に関しても、それを発する意味を把握したいと。だから一緒に仕事をしていて本当に楽しいんです。この先も彼とのコラボ作品が待機しています。リアムはキニーの成長物語という側面があったので、感情的にどういう変化を遂げていくのかについて話し合いながら一緒に考えました。映画を作っている時は大変でしたが、終わった時は充足感を得ました。2人とも最高でした。
まさに『ダイ・ハード』から大きなインスピレーションを受けました。主人公が危険なミッションの場にいて、外側にいる人物がそれをサポートするという構図ですよね。この作品の企画をプレゼンする時に、ゲームを想像みてしてくださいと言いました。支援してくれる誰かは更新の回数が限られている。だからかなり頭を使わないと勝てない。しかも無人機の使える武器はそれほど多くはないので、それをどのタイミングでどう使うのかというゲームのような状況だと説明しました。
この映画を作り始めた時、ドローンがどんどん変化していろんなことができるようになり、戦争の仕方も変わっていく中で、もっと表現を変えなければいけないのかと悩んだこともありました。でも、これはあくまでもエンタメ作品だと思ったので、ドローンは物語のツールであり、デバイスだと考えるようにしました。自分は善悪がはっきりしているような90年代のアクション映画が大好きです。もちろん現実を思わせるようなグレーゾーンはこの映画でも描いていますが、基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました。なので、あまり現実の世界を思い起こさせるような、あるいはそれに対してコメントするような作品にはしたくなかったというのはありました。
大好きな日本で公開されるのがうれしくてしょうがないし、とても光栄なことだと心から思います。日本の観客には、とにかく楽しんでもらいたいと思います。日本の映画監督といえば、やっぱり黒澤明監督と宮崎駿監督。世界中の全ての映画監督が、この2人から影響を受けていると思います。このレジェンドたちから、きっと気づかないうちにいろいろと盗んでいたり参考にしているところもあると思います。好きな日本映画を1本だけ挙げるなら黒澤の『七人の侍』(54)です。
(取材・文/田中雄二)

(C)2025 JTAC Productions LLC. All Rights Reserved.
映画2025年11月13日
-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。 私は … 続きを読む
映画2025年11月11日
-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。 ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む
ドラマ2025年11月10日
草なぎ剛主演の月10ドラマ「終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-」(カンテレ・フジテレビ系/毎週月曜午後10時)。第3話で強烈なインパクトを残したゆずは(八木莉可子)の母(雛形あきこ)が、再びHeaven’s messenger … 続きを読む
ドラマ2025年11月9日
-目黒さんらしさを出しつつ、ドラマを見ている皆さんにも分かりやすいナレーション的なニュアンスでしょうか。 それもありますが、そこにただ声を当てているだけではなくて、後々に明かされてくる別の意味もある、といったようなストーリーを自分の中で組 … 続きを読む
映画2025年11月6日
-シム・ウンギョンさんを演出してみていかがでしたか。 三宅 よくバスター・キートンの映画の話をしていたので、ある種の軽やかさをお持ちなんだなと思いました。それはウケを狙うということではなくて、徹底的に真剣なんですけど、それが重くなるのではな … 続きを読む