曽田陵介、秋田汐梨「平和や幸せについて考えたり、歴史について知りたいと思うきっかけになったらいいと思います」『惑星ラブソング』【インタビュー】

2025年6月12日 / 16:55

-曽田さんは、広島に住んでいたんですよね。

曽田 出身は島根で広島には大学時代に4年間住んでいました。でも、佐伯の方だったのであまり市内には行っていなかったんです。だから市内に1カ月もいたのは今回が初めてでした。もちろん見たことのない景色もありましたし、サンフレッチェ広島のスタジアムとか新しくできた所もあって、そこが映像に残るのはいいなと思いました。新しい発見があって面白かったです。

-広島弁には苦労しましたか。

曽田 耳に入った言葉をせりふに落としていくという作業でしたが、僕は4年間広島にいて聞き慣れた言葉だったので、それほど大変ではありませんでした。

秋田 方言指導の方がいなかったので、(時川英之)監督が話した言葉の録音を聞いて、こういうイントネーションなんだなと思って、そのまま発したら何となくできちゃいました(笑)。私も関西出身なので、東京よりは広島寄りだし、関西弁と似たイントネーションがたくさんあったので、すんなり入ってきた感じはしましたね。

-英語のせりふもありましたが、英語はいかがでした。

秋田 英語は超大変でした。私は英語が話せないので、英語をしゃべりながらだと、何を言っているか、言葉の意味が全然分からなくて…。頭の中で日本語に置き換えて、感情を整理しながらやりましたが、すごく難しかったです。

-この映画にはファンタジーやSFの要素も入っていますね。

曽田 今までにない感じはしました。僕自身ファンタジーをやるのは初めてだったので想像の中のものをお芝居として表現しなければならず、これはどういう絵になるんだろうと模索しながらやったので難しかったです。完成作を見て初めてこういうものが出てくるのかと分かりました。

-時川監督の演出で何か印象に残ったことはありましたか。

曽田 カメラワークは、撮影のアイバン(・コバック)さんが、監督とディスカッションしながら自由にやられていて。カメラを固定せずに手持ちで撮られていたので、それで表現できるものもあるのかと思ったのが印象的でした。あとは、海外のスタッフの方が多くて、皆英語でしゃべっているので何を言っているのか分からないのが大変でした。

秋田 監督は「自由にどうぞ」というスタンスだったような気がします。何をやっても面白いと言って受けとめてくださる方だと思うので、結構自由にやっていました。あとは、ロケーションも含めて、とても画を大切にされる方だと思いました。だから広島の雰囲気が直接伝わってくるような魅力的な作品になっていると思います。

-完成作を見てどんな印象でしたか。

曽田 僕が出てこないシーンもあるので、こうなるのかなと頭の中だけで考えたことが実際に映像として現れてきたので、すごく納得できたというか、そうだったのかとふに落ちたところがありました。

秋田 CGが加わっていろいろな描写の壮大さが増したと思います。過去から未来につながっていく架け橋になる作品なんじゃないかなと思いました。

-最後に、これから見る方や読者に向けて一言お願いします。

曽田 広島の雰囲気がすごく出ているし、広島の方が映っているシーンもたくさんあるので、広島ってこういう街なんだというのを純粋に楽しんでもらいたいと。その上で、平和というテーマを肩肘張らずにライトな気分で見て、それを持ち帰って、考えていただけるきっかけになればうれしいと思います。

秋田 例えば、出演者の誰かを見たいと来てくださってもいいですし、ファンタジーが見たいとか、広島の出身だからとか、入り口は何でもいいと思います。見てくださった方が見終わった後に立ち止まって考える時間を持ちたくなるような映画だと思うので、平和や幸せについて考えたり、歴史について知りたいと思うきっかけになったらうれしいなと思います。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)「惑星ラブソング」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

ミュージカル「メリー・ポピンズ」通算250回公演達成! 濱田めぐみ「長く長く上演していけたら」 大貫勇輔「毎公演、奇跡を起こせるように」

舞台・ミュージカル2026年5月5日

 ウォルト・ディズニーが映画化し、アカデミー賞5部門を受賞した映画を原作とした、ミュージカル「メリー・ポピンズ」。現在上演中の日本プロダクションが、5月6日に記念すべき250回公演を迎える。それに先立ち、メリー・ポピンズ役の濱田めぐみと、バ … 続きを読む

三山凌輝、「愛の不時着」でミュージカル初挑戦 「これまでのパフォーマンスの集大成でもある」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年5月3日

 元BE:FIRSTのメンバーで、朝の連続テレビ小説「虎に翼」でヒロインの弟役を演じて話題を集めた三山凌輝が、ミュージカル「愛の不時着」でミュージカル初主演を果たす。韓国の財閥令嬢と朝鮮人民軍軍人の国境を超えた愛を描いた本作は、2019年か … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第16回「覚悟の比叡山」“守られる側”の農民から“守る側”の侍になった小一郎と藤吉郎の覚悟【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=木下小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=木下藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。4月26日に放送された第16回「 … 続きを読む

ゆうちゃみ「るり子が現実にいたらめっちゃ親友になれそうやなっていう感じでした」『アギトー超能力戦争ー』【インタビュー】

映画2026年4月28日

-アクションシーンは大変でしたか。  アクションを全くやってこなかったんで、それこそスーツアクターの方にいろいろ聞いたりとか、仮面ライダーG6やったらどういう動きをするのかをすり合わせてやらしてもらいました。だからほんまにスーツアクターの方 … 続きを読む

千葉雄大、「映像の人」「舞台の人」という「垣根をなくしたい」 友近と挑む二人芝居・リーディングドラマ「老害の人」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月25日

 内館牧子によるベストセラー小説『老害の人』が、リーディングドラマとして舞台化される。出演者は、友近と千葉雄大の二人だけ。登場人物のすべてを、二人が自在に演じ分ける。  物語の主人公は、小さな玩具屋を大企業に育てた元社長の福太郎。老いてなお … 続きを読む

page top