エンターテインメント・ウェブマガジン
「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」にてジョナサン・ジョースター役で主演を務めた有澤樟太郎が新たなミュージカルに挑戦する。過去にトラウマを持ちながらアメコミ漫画家を目指す主人公の姿を描いたミュージカル「ヒーロー」だ。有澤が演じる主人公“ヒーロー”は、家族や仲間たちとの別れや交流を通して自分の中にこそスーパーヒーローがいることに気付いていく。日本初演となる本作に挑む有澤に役柄への思いや公演への意気込みを聞いた。

有澤樟太郎 (C)エンタメOVO
まず日本初演というところに引かれました。それに加えて、この役に合っていると言っていただいたことがうれしくて。うれしいこと尽くしでしたので、ぜひ出演させていただきたいと思いました。
そうですね。もちろん、同じような生き方をしてきたわけではないですが、考えていることや感じていること、人からどう思われているかというところは自分に近いところはあるのかなと思いました。
登場人物それぞれの描き方がすばらしいと感じました。きっとこの作品を見ていただいたら、どのキャラクターのことも好きになっていただけると思います。僕は、すばらしいミュージカルや舞台、映画などを見たときは、どのキャラクターのことも好きになっているんですよ。まさにそうした作品だと思います。どのキャラクターにもしっかりとフォーカスが当たっていますし、みんな個性があってすばらしいキャラクターです。
親が経営しているコミックショップで働いている等身大の28歳です。アメリカの作品なので、劇中にはアメコミのようなシーンがあり、そこがこの作品の面白さですが、前に出過ぎず、控えめな性格のヒーローはきっと日本人にも共感できる人物だと思います。
そうですね。初めての方とお芝居をするのもとても楽しみですが、自分と10歳以上も年が離れた方とお芝居をするということが新鮮です。これまでは同年代の方とお芝居をすることが多かったので、今回、新しい学びがあるのではないかなと期待しています。
お人柄も好きですし、歩き方も好き。大好きな演出家さんです。これまでの一豪さんの現場は、どの現場も明るくて楽しい現場でした。「グリース」の通し稽古では、オーバーチュアをバンドが演奏しているときに急に踊り出したりするんですよ。演出助手の方と一緒になって楽しんでいらっしゃって、そうしたお二人の関係性にもすごく癒やされます。
ミュージカルなので、どうしても段取りがたくさんあるのですが、それを細かく計算されていらっしゃるのだなと毎回、感じます。「のだめカンタービレ」では、盆が回るシーンで、「ここでこの歌を歌って、ここでこういう曲が流れて、このタイミングでせりふを話す」というように、一豪さんの中にはきちんと絵が見えているようでした。先日、「9 to 5」という一豪さんが演出をされたミュージカルを観劇させていただいたのですが、それも転換がすごく楽しくて。次は、いつ転換だろうと転換を楽しみにしてしまうくらいすばらしい作品でした。
本当に転機だったと思います。ちょうど2023年末に“ジョジョ”の稽古をしていました。そこからスタートして、ミュージカル『刀剣乱舞』和泉守兼定 堀川国広 山姥切国広 参騎出陣~八百八町膝栗毛に出演して、朗読劇、ドラマと続いて今に至ります。自分の環境も変わりましたし、変化の1年だったなと思います。特に“ジョジョ”は改めて自分を見つめ直すきっかけにもなった作品で、「第2章が始まった」と強く感じました。稽古も含めて、さまざまな景色を見て、さまざまな思いを経験して、たくさんの人と出会い、発見だらけでした。本当にすばらしい作品に出合えたと感じています。当時はそうしたことを考える暇もなかったですが、今、改めて振り返ってみると、自分にとって必要不可欠な作品で、必要不可欠な時間だったと思います。一生の仲間にも出会えました。きっとこの先もずっとその絆は続いていくんだと思います。
“ジョジョ”のときは、カーテンコールで皆さんの前で代表してあいさつをしたり、楽屋が少し大きかったりというところで主演であることを感じていましたし、作品を背負う責任感は痛感していましたが、考える余裕はなかったです。今回も座長を務めさせていただきますが、きっと気付けることが多いと思うので、稽古場から学んでいきたいと思います。
松田凌さんです。僕が初めて舞台に出演したときに座長を務めていらして、すばらしい座長だと思いました。普段は背中で引っ張ってくださるタイプですが、欲しい言葉を欲しいときにくださるので、すごく勇気づけられます。ずっと僕の憧れです。
それ、よく言われます(笑)。先日も「グリース」の印象が強いと言われました(笑)。でも、あのキャラクターは普段の僕とは全く違います。演じるのはすごく楽しかったですが。稽古場では、僕はひょうきんなタイプだと思います。ただ、元々は自分から前に出るタイプではなくて、よくマイペースだと言われます。
2025年には30歳になります。「えらいこっちゃ」という思いもありますが、やっと30歳でもある。20代最後に挑戦しがいのあるお仕事が続くので、挑戦を続けていきたいと思います。枠にはまらず、枠を超えていけるよう頑張ります。
脚本も音楽もキャストの皆さんも全てがすばらしい作品です。これから稽古を重ねて、それをどんどん磨いていきたいと思います。僕にとってもたくさんの思いが詰まった作品です。ぜひ皆さん、足を運んでいただけたらうれしいです。
(取材・文・写真/嶋田真己)
ミュージカル「ヒーロー」は、2月6日~3月2日に都内・日比谷 シアタークリエで上演。

ミュージカル「ヒーロー」
映画2026年10月1日
大腸がんによって24歳で他界した遠藤和(のどか)さんが亡くなる10日前までつづり続けた手記を映画化した『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が、10月2日から全国公開される。本作で、主人公の和と夫の将一を演じた、川口春奈と高杉真 … 続きを読む
映画2026年10月1日
余命1年の音楽教師・京香(広瀬アリス)と、喜び以外の感情を失った高校生・沖晴が織りなす、切なくも温かい感動の人生賛歌『沖晴くんの涙を殺して』が10月2日から全国公開される。本作で、訳あり高校生の沖晴を演じた木戸大聖に話を聞いた。 -沖晴の … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月30日
小瀧望が主演する舞台「ロックンロール」が、11月6日から上演される。本作は、世界的な劇作家トム・ストッパードが祖国チェコスロバキアを舞台に、20年以上にわたる歴史のうねりを描きながら、自由の尊さをうたう物語。愛するロックンロールと母親を守 … 続きを読む
映画2026年9月30日
10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む
2026年9月29日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む