エンターテインメント・ウェブマガジン
ファウン 全てにおいて役割分担的なことはしていません。よかったことは、アイデアが浮かんだ時に、すぐに「どう?」って聞けて、一緒に解決していける相手がいることでした。しかも、クリスは100年の半分ぐらいはスタジオにいる人なので(笑)、最高のパートナーでした。私がタイ出身ということで、アニメーションの仕事をしたいと思った時に、「無理だ。不可能だ。そんなキャリアはない」と言われました。なので、アーシャと同じように、主人公が勇気を持って、決して歩みを止めない物語を、いつか皆さんと分かち合いたいと思っていました。それが今回「ウィッシュ」という形でつながったのだと思います。
ファウン アリアナについては、かなり初期の段階からキャスティングをしました。とても情熱的で、自分の夢を追いかける勢いを持っていました。同時に、喜びと若さと、笑顔にもあふれていました。夢を追う決然とした強さがありながら、決して楽しむことを忘れないという彼女の姿に心を打たれたので、アーシャにもそうした資質が反映できればと考えました。
クリス クリス・パインは、どの作品でもチャーミングですが、この映画でもマグニフィコ王のチャーミングさを見事に表現してくれました。それと同時に、闇落ちしていく様子も見事でした。彼はもともと素晴らしい役者なので、これは驚きではなかったのですが、歌のうまさには驚きました。面白いのは、バーブラ・ストライサンドとデュエットをしている動画がYouTubeにあるらしいので、よかったらぜひ見てみてください(笑)。
クリス 曲は、人の心に響くものであってほしいと毎回思って作っています。だだ、大事なのは、ストーリーとちゃんとつながっていること。それが第一に重要なことです。今回、ジュリア(・マイケルズ)が最初に書き下ろしてくれたのが「ウィッシュ~この願い~」でした。それが、この物語が持つエモーショナルな部分を作っていく中で、大きな役割を果たしてくれました。作品全体から、レガシーや歴史と現代性の両方を感じさせるものにしたいと思っていましたが、彼女は現代の人でありながら、ディズニーの名作を見て、音楽を聴いて育って、それがDNAに入っているので、その両方が表現されたこの曲はとてもいいと思いました。
クリス 背景という点では、今回は『ピノキオ』や『白雪姫』(37)のような水彩画のタッチを使ったことが、ディズニーのレガシーに対するオマージュでもありました。ただ、現代性を考えた時に、今のCGのテクノロジーならば、昔はできなかった、背景に入り込むことができると思いました。まるで、観客が絵本の中に足を踏み入れるような感覚。そうした美しいイラストレーションの中に没入できるところが、皆さんに早くお見せしたいところの一つです。
クリス まさに、ディズニーファンのへのラブレターとして製作した作品です。100年の間、応援してくれたディズニーのファンに、ディズニーのファンである僕らからの愛をお届けする作品なので、ぜひ見てください。
ファウン もし、自分が追っている夢を忘れてしまった方がいらっしゃったら、この作品から、勇気と希望と、そして喜びを感じ取っていただいて、それをインスピレーションにして夢を再び追っていただけたらと思います。
(取材・文・写真/田中雄二)
(C)2023 Disney. All Rights Reserved.
映画2025年7月11日
-最初に35ミリフィルムで撮ったというテロップが出ますが、画面の色遣いや音楽の使い方を見ていると、70年代のニューシネマのような雰囲気があると思いましたが、そういう狙いはあったのでしょうか。 その通りです。ただ、それはアメリカ映画に限った … 続きを読む
映画2025年7月10日
-2度の災害を経験して行き場のない怒りを抱いている山本が、ボランティアの若者と出会って心が解けていって笑顔を浮かべる場面が印象的でしたが、若者役の小林虎之介さんとの絡みはいかがでしたか。 僕は若い人と芝居をするのがすごくうれしいんです。今 … 続きを読む
ドラマ2025年7月7日
トリンドル玲奈が主演するドラマ「レプリカ 元妻の復讐」が、7日23時6分からテレ東系で放送がスタートする。本作は原作・タナカトモ氏、作画・ひらいはっち氏による同名漫画を映像化。整形して別人として生きる主人公・伊藤すみれ(トリンドル)が、人 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-そのほか、撮影を通じて特に印象に残ったことがあれば教えてください。 安田 撮影が終盤に差し掛かった頃、原作者のキム・スジンさんにお目にかかる機会があったんです。キム・スジンさんは、それぞれのキャラクターに、ものすごく細かいバックボーンを作 … 続きを読む
ドラマ2025年7月5日
-松本さんとは初共演ですね。現場での印象は? 「はい、行くよ!」って声をかけて引っ張っていってくださる兄貴肌です。スタッフの皆さんとも積極的にコミュニケーションを取っていらっしゃる姿も見ますし、松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている … 続きを読む