南果歩「恐れずにチャレンジできた1年」を経て挑む出演舞台【インタビュー】

2023年6月29日 / 08:00

-劇中で描かれているように、もし、家族と意見がぶつかってしまったらどう対処しますか。

 ぶつかっていいと思っています。全てに共鳴、共感する必要はないと思うので。違いを認めることが大事だと思いますし、私は自分とは違う視点を持っている人の意見を聞くのが好きなので、いろんな人の意見に耳を傾けて、刺激をもらいたいと思うタイプです。

-では、家族の1年の成長を描いている本作にちなんで、南さんにもこの1年を振り返ってもらいたいと思います。どんな1年でしたか。

 すごく成長したと思います。自分の思い通りにならないことがあっても、それにあらがわずにできることをやったと思えますし、新しい発想がどんどん生まれて、それを実現できた1年でもありました。書き下ろしのエッセーや初めての絵本も出版しました。舞台も2本やりましたし、海外への挑戦も続けています。実は私は小心者なのですが、恐れずに新しいチャレンジができた1年でもあったと思います。

-新しいことに挑戦しようと思ったきっかけがあったのですか。

 きっかけがあったわけではないですが、常に新しいものを求めて、自分に刺激を与えてくれるものを探しているのだと思います。ただ、新しい挑戦をするためには、タイミングや巡り合わせも必要です。自分が望んでいてもやってこないこともあるので、タイミングがやってきたときには逃さないことが大事なのかなと思います。

-南さんは映像作品でも活躍していますが、舞台で演じることの面白さはどんなところに感じていますか。

 舞台と映像では、同じお芝居でも競技が違うと思います。映像はジグソーパズルを1ピースずつ埋めていくような作業。対して舞台は、毎日、積み木を組み立てて建物を作り、公演が終わったら崩して、次の日にまた改めてトライするということです。舞台では、毎日始まりがあって終わりがあるので、その日にもしうまくいかなくても、次の日にまた新しく始められるという良さもあります。まったく成り立ちが違うので、それぞれに面白さがあると思います。

-改めて公演への意気込みと読者にメッセージをお願いします。

 家族の物語なので、男女を問わず、どの世代の方にも楽しんでいただける作品です。きっとこの作品は、見た後に自分の人生に立ち戻る瞬間があると思います。これは劇場でしか体験できないことだと思うので、ぜひ劇場で楽しんでいただけたらと思っています。

(取材・文・写真/嶋田真己)

「これだけはわかってる~Things I know to be true~」

 tsp NextStage「これだけはわかってる~Things I know to be true~」は、6月30日~7月9日に、都内・東京芸術劇場シアターウエストで上演。

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】4月前半公開の映画から『俺たちのアナコンダ』『ハムネット』『1975年のケルン・コンサート』

映画2026年4月16日

『ハムネット』(4月10日公開)  16世紀イングランドの小さな村。薬草の知識を持ち不思議な力を宿したアグネス(ジェシー・バックリー)は、ウィリアム・シェークスピア(ポール・メスカル)と知り合い、結婚する。  やがてウィリアムは作家となり、 … 続きを読む

風間俊介「人生の中で特別な時間が刻まれる」 鴻上尚史の代表作「トランス」に挑む【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月15日

 風間俊介、岡本玲、伊礼彼方が出演する、KOKAMI@network vol.22「トランス」が4月28日から上演される。1993年に初演された本作は、3人の登場人物たちによる妄想と現実が入り乱れた物語。鴻上尚史の代表作のひとつである本作を … 続きを読む

浜辺美波「池松壮亮さんから様々な刺激をいただいています」大河ドラマ初出演で豊臣秀吉の妻・寧々を好演【大河ドラマ「豊臣兄弟!」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(総合 毎週日曜 夜8:00~ほか)。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄の秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中だ。本 … 続きを読む

佐野晶哉「祖母が泣いて喜んでくれました」 連続テレビ小説初出演への意気込み【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年4月11日

  -シマケンが「良き相談相手」となるりんとの関係について教えてください。  シマケンとりんの2人のシーンには、独特の空気感が漂っています。りんの家族や親友の槇村太一(林裕太)が一緒のシーンはテンポよく進むのに、りんと2人きりになると、お互 … 続きを読む

早乙女太一「“劇団朱雀”という新たなジャンルを作るような気持ちで」早乙女友貴「お祭りを楽しむような感覚で」豪華ゲストと共に3年ぶりの公演に挑む 劇団朱雀「OMIAKASHI」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年4月9日

-お話からは劇団朱雀が常に進化を続けている様子が窺えますが、大衆演劇の伝統を大切にしつつ新しい演目を作り上げていく上で、心掛けていることはなんでしょうか。 太一 僕が舞台を作る上で最も大切にしているのが、その点です。当初は、「これを変えてし … 続きを読む

page top