「大切なことを言葉にしないと、自分の愛する人たちにどんな影響を与えるのかということを描きたいと思いました」『クリード 過去の逆襲』マイケル・B・ジョーダン【インタビュー】

2023年5月25日 / 08:00

-監督をしたことで、俳優としての自分に何か影響する部分はありましたか。また、今後撮ってみたい映画はありますか。

 次回作として、二つイメージがあります。キャラクターに引っ張られるような、映画祭系の割と小規模なもの。また、一つの世界を一から作るタイプの映画が大好きなので、それは大掛かりなものになると思います。方向性としてはそのどちらかだと考えています。今回、学んだことは、ペースとリズム、特に編集作業でした。ポストプロダクション(撮影後の仕上げ作業)は全く違う映画を作っている感覚で、「もうワンテイク撮っておけばよかった」とか「もう少しカメラを寄せていたら…」などと思ったりしました。次の映画を撮影するときは、俳優としてそれを考えると思います。監督が使えるオプションをたくさん提供したいと。そうすれば編集の段階で選択肢が増えることを知りました。

-シリーズ3作で主演し、今回は監督までしたわけですが、あなたにとって、「クリード」というシリーズ、アドニスというキャラクターはどんな存在になりましたか。

 すごい質問ありがとうございます。自分のレガシーの一部になったと思いますし、自分にとってとても重要なものです。子どもたちが「クリード」を見て、アドニスに憧れてくれます。中には「ロッキー」を見たことがない子どもたちもいるので、「ロッキー」が初めて登場してきたときの子どもたちやファンの気持ちがどんなものだったのかということに思いをはせます。約50年間、今でも愛され続けている「ロッキー」の、自分にとってのバージョンが「クリード」なんです。だから自分にとっては特別な存在です。今はその世界をさらに広げる機会があって、アニメ、漫画、リミテッドシリーズ、テレビのスピンオフなど、いろんな新しいストーリーテリングの方法があるので、「クリード」をさらに広げていきたいと思っていますが、くさいことはしたくありません。なので、もしおかしいと思ったら、連絡してください。すぐにやめますから(笑)。約束ですよ。

(取材・文/田中雄二)

(C)2023 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.
CREED is a trademark of Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc. All rights reserved.

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。  シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top