エンターテインメント・ウェブマガジン
全力で挑む気持ちは「ひよっこ」の頃から変わっていません。ただ、半年も一つの役を演じさせていただく機会はなかなかありません。だからこそ、「朝ドラだから、こうしなくちゃ」という固定観念に捉われず、自由に楽しむ余裕を持ちつつ、一度きりの綾という役を後悔のないように大事に演じていきたいと思っています。
脚本家の長田(育恵)さんとお話ししたとき、「綾も万太郎も、自然に例えると太陽に向かって伸びる植物のようなイメージは同じだけど、綾は自然の中でいうと火や土、万太郎は流れる水のようなイメージ」とおっしゃっていたんです。それを踏まえた上で、自分ではどうすることもできない“しがらみ”や時代の流れの中で、起きてしまったことや自分の宿命に対して、どう落としどころを見つけるのか。その過程も含め、綾の生き方には、きちんと筋を通した上で、決してネガティブにならず、「どんなに大変でも、悲劇のヒロインにはならない」というポジティブで力強い人柄が表れているように思います。
そうですね。いつの時代も、自分を縛るしがらみみたいなものはあると思うんです。植物学の道を志す万太郎と同じように、綾にも1人の人間としての成長につながり、酒造りに対する思いをより強くするような出来事があります。そこはぜひご覧いただきたいエピソードですし、そういうものを乗り越えていく綾の姿を通して、前に向かって進んでいくエネルギーを皆さんに届けられたら…と思っています。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2025年12月13日
稲垣吾郎が、2026年2月7日から開幕するPARCO PRODUCE 2026「プレゼント・ラフター」で傑作ラブコメディーに挑む。本作は、劇作、俳優、作詞、作曲、映画監督と多彩な才能を発揮したマルチアーティスト、ノエル・カワードによるラブ … 続きを読む
映画2025年12月12日
-パーシーのように、与えられた仕事を楽しくやるコツがあれば教えください。 仕事があることが幸せ。シンプルにそういう意識を持ってやっています。僕もミュージシャンを目指していろいろとやっていましたが、思うように行かなくて。でも、音楽に対する情 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月10日
-堤さんと高橋さんは高橋さんのドラマデビュー作以来のタッグと聞いています。堤さんは高橋さんの吉良上野介にどのような期待を寄せていますか。 堤 ぴったりだと思いますよ。生き馬の目を抜く芸能界で酸いも甘いも知り尽くしていますから。デビューの瞬間 … 続きを読む
ドラマ2025年12月8日
-治済に対する仇討ちのため、対立関係にあった蔦重と松平定信(井上祐貴)がタッグを組む展開にも驚かされると同時に、思わず胸が熱くなりました。 藤並 白河藩に戻った後の定信は、それまでとは打って変わって、大田南畝や山東京伝に本を書かせているんで … 続きを読む
映画2025年12月5日
-戦場で、田丸が絵や漫画を描くことにどのような意味があったと思いますか。 功績係に任命された田丸には、もちろん何かを書き記すという使命感もあったでしょうが、いつ自分や仲間が命を落とすか分からない状況の中で、自分の世界の中で向き合えるものが … 続きを読む