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地元でおいしいご飯屋さんを新しく見つけた感じでしょうか。自分の身近にあったんだけど、その魅力に全然気付かなかったみたいな感じがしました。カメラというジャンルでいえば、すぐそばにあるし、フィルムはちょっと離れているけれど、フィルムカメラは最近はやっていて、撮る人も多いので、割と身近にあったはずなのに知らなかったみたいな。なので、それを発見したときのワクワク感みたいなものがありました。
福澤くんと桑山くんは、映画初出演で、最初はすごく緊張していたので心配していたのですが、いざ撮影が始まると、とてもやりやすかったです。休憩中もずっとしゃべっているほど仲良くなって、アドリブのシーンが多かったのですが、お互いに自然にふざけ合うことができました。また、監督からすごく自由にやらせてもらえたので、2人と一緒に、当時の高校生が盛り上がる様子をうまく作り出せたと思います。高石さんとは、以前も映画で共演したことがあったので、絶対的な信頼を置いていました。僕がどんな球を投げても、全部キャッチしてくれる感じがして、すごくやりやすかったです。
実際に8ミリフィルムを使って撮ったシーンがあるので、ぜひ映画館でそれに触れてほしいと思います。あとは、4人の同世代ならではの雰囲気です。きっとどの世代であっても、同世代の方はいると思うので、「自分の高校時代もこんな感じだった」というノスタルジーを感じながら、見ていただければと思います。すごく映画愛にあふれた優しい作品なので、温かい気持ちで見ていただけると思います。また、最近、僕らの世代は、フィルムカメラに関心を持っている人が多いので、そういう意味では、「フィルムカメラって写真だけじゃないぞ」というところを感じてもらえたら面白いのかなと思います。フィルム写真の画質や色味が好きな人なら、映像も絶対好きになると思います。
(取材・文・写真/田中雄二)
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