西内まりや、30代で目指すは「ありのままの自分自身」 舞台初挑戦で「新たな一歩」【インタビュー】

2022年12月31日 / 08:00

-2023年は、本作の稽古から仕事がスタートだと思います。改めて、22年を振り返って、どんな1年でしたか。

 お芝居は2年ぶりなんですよ。2022年はプライベートをとても有意義に過ごすことができ、家族愛や友情を改めて感じて、向き合うことができた1年だったと思います。自分の核となるものに向き合えたことで、表現が広がっていると思いますし、今思えば、2022年はこの作品に向けての準備の1年だったのかなと思います。

-23年はどんな1年にしたいですか。

 この4、5年は自分と向き合う時間も多かったのですが、そうしたインプットを経て、今回、いいタイミングでスタートが切れたと思うので、ここからはまた進んでいきたいと思います。主役という大きな役を頂いて、プレッシャーももちろんありますが、自分が感じてきたものをこの役に生かせればと思いますし、この作品が次のステージの大きなステップになると信じています。

-西内さんにとって、23年は30歳という節目の年でもあるのでは?

 そうなんですよ。私にとって、いろいろな意味で節目の年になると思います。30歳ということについては、もう30かという思いもあれば、やっときたかという思いもあって…。ただ、いつでも等身大の自分でいたいとは思っています。30歳はこういうものだと決めつけず、ありのままの自分自身で、日々を大事に過ごせたらと思います。

-改めて、作品の見どころを。

 歴史的な背景もあり、難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、どなたでも楽しめる作品です。今回、「夜来香」という実際に李香蘭さんが歌っていた楽曲も歌わせていただきます。音楽という面でも楽しめると思いますし、李香蘭さんの思いや、傷つきながらも前に向かって歩いていく姿から、少しでも希望や力を感じ取っていただけたらと思っています。私自身もこれが新たな一歩になります。初めての舞台で実力的にはまだまだなところもあると思いますが、心で感じ取っていただけたらうれしいです。

(取材・文・写真/嶋田真己)

日中合作 音楽劇「李香蘭-花と華-」

 日中合作 音楽劇「李香蘭-花と華-」は、2023年1月13日~22日に、都内・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演。
公式サイト https://worldcode.co.jp/rikoran2023/

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

橋本愛 演じる“おていさん”と蔦重の夫婦は「“阿吽の呼吸”に辿り着く」【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年8月16日

-そんな魅力的な蔦重を演じる横浜流星さんの座長ぶりはいかがでしょうか。  横浜さんは、蔦重さんをどう演じるか、常に誠実に真面目に考えていらっしゃいます。そういう空気がスタッフやキャストにも伝播し、しっかり取り組もうという空気感が現場全体に生 … 続きを読む

山里亮太「長年の“したたかさ”が生きました(笑)」 三宅健太「山里さんには悔しさすら覚えます(笑)」STUDIO4℃の最新アニメ『ChaO』に声の出演【インタビュー】

映画2025年8月15日

-ネプトゥーヌス国王役の三宅さんはいかがでしょうか。人魚という設定の上に、娘と接するときと、それ以外では雰囲気がだいぶ違いますが。 三宅 ネプトゥーヌス国王は、「屈強で、威厳があり、でも娘に甘い」。最初にその3つのファクターを大事に、と伺い … 続きを読む

ウィリアム・ユーバンク監督「基本的には娯楽作品として楽しかったり、スリリングだったり、怖かったりというところを目指しました」『ランド・オブ・バッド』【インタビュー】

映画2025年8月14日

-リアム・ヘムズワースとラッセル・クロウを演出してみていかがでした。  2人とも自分が演じるキャラクターを見いだすための努力を惜しまず、そのキャラクターの中にある真実や誠実さを見つけてくれます。さらにそのキャラクターにエンタメ性や楽しさも持 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(1)“たまたま”が導いた講談の道

舞台・ミュージカル2025年8月14日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼みなさん、こんにちは  日本の伝 … 続きを読む

原嘉孝×いとうあさこ、timelesz加入後初の舞台主演に「timeleszを背負っています」 舞台「ドラマプランニング」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年8月11日

-本作はドラマ制作の現場が舞台の物語で、いとうさんはドラマ主演俳優の癖のあるマネジャー役です。 いとう 役者さんのマネジャーさんについて正直知らないこともありますが、ある意味役者をよく見せたい、役者の魅力を伝えたいという芯は想像できます。た … 続きを読む

Willfriends

page top