三浦透子「心が温かくなる実感をたくさん得られた現場でした」縁を感じる広島で、人と触れ合うことの大切さを再確認 『とべない風船』【インタビュー】

2022年12月26日 / 08:00

-一つ一つの出会いを大切にしてきたことが、今につながっているわけですね。

 それがこの仕事の魅力でもあります。別れも早いので寂しさもありますが、いろんな人と出会うことで、知ることができた価値観もたくさんありますから。

-出会いを経て変わっていくという点は、この映画の凛子にも通じる部分がありますね。

 そういえば、そうですね。

-その点、広島の人たちと一緒に映画を作った経験は、三浦さんにとってどんなものになりましたか。

 この映画に参加してくれたメークやスタイリストの皆さんも広島在住の方で、最初に「映画を撮るのは初めてだから、心配や迷惑を掛けちゃうかも」と声を掛けてくださったんです。でも、そんなことは全く気にならないぐらい、ものすごく人としての気遣いや優しさにあふれた方たちで…。おかげで、人と触れ合う中で、心が温かくなる実感をたくさん得られた現場でした。

-それらを踏まえて、観客にはこの映画をどんなふうに見てほしいと思っていますか。

 凛子は「島に行ってみよう」というちょっとした思い付きをきっかけに、それまで知らなかった人たちと触れ合う機会や、新しいことを知る機会を得て、自分の未来に対して少し前向きになっていきます。そんな凛子の姿から、未来に不安を抱いている方や人生の岐路に立たれている方たちが、何かを感じていただけたらいいですね。

-コロナ禍以降、やや希薄になっている“人同士が関わることの大切さ”を思い出させてくれる映画でもありますね。

 そうかもしれません。そういう意味では、憲二と出会った凛子のように、自分に変化をもたらす、思いがけない出会いがすぐ隣にあるかもしれませんし、あるいは、今日すれ違った誰かとの間にあるかもしれません。だから、ちょっとだけ自分を開いてみるのもすてきじゃないかな、と感じてもらえたらうれしいです。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)buzzCrow Inc.

 

 

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