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僕は不器用なので、すぐでもないと思います。(6月に出演した)舞台「M.バタフライ」は、特に強い役でしたし、千秋楽の次の日から「パーシー・ジャクソン」の稽古だったこともあって、稽古当初は抜けていませんでした。自分では意識はしていないのに、女性的な座り方をしていたり…、ちょっとしたところに出てしまっていたので、時間がかかるんだなとは思いました。ただ、今回は大丈夫だと思います。「パーシー・ジャクソン」が終わってからこの作品の稽古まで少し時間があったので。寝て休んでしていました(笑)。
留学したときに行っていた演劇学校で出会った人たちは、年齢も育った国もバラバラで、でも同じ目標を持っていたので、いろいろなことを話し合える関係だったなと思います。授業の中で特に覚えているのが、最初に行われた試験でのボイス&スピーチという自分の声の出し方とスピーチを習う時間です。その授業では、クラスメートの前で、誰にも語ったことがないトラウマを話すように促されたんです。
何を話すかある程度考えていたのですが、実際に授業が始まると、クラスメートたちがどんどん心をオープンにして、親友が亡くなった話や母親に何かがあったときの話をしているのを聞いて、僕も用意していた話ではないトラウマを話していました。その時、泣き叫びながら話したことで、クラスメートとの信頼感が生まれたように思います。みんなが心を開いたからこそ、特別な絆ができた。なので、本作で描かれているレオとヴェラが心を徐々に開いていくことで関係性が作られていくというのは、実感を持って理解できるところがありました。
僕は全然覚えていないのですが、高畑さんからそう聞きました。その頃の僕は、人生で一番暴れん坊だった時期だと思います(笑)。ですが、そんな僕と遊んでくださっていたと。自分が覚えていない時代のことも知っている方と共演できるというのは安心感がありますし、こうして共演できることが感慨深いです。稽古が始まる前から関係性が出来上がっているような思いがあるので、他の人には見せられないようなところまで見せることができると思います。そういう意味でも本作は僕にとって楽しみな作品です。
(取材・文/嶋田真己)
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