クリスタル・ケイ、ミュージカル初出演で得たものは「自信」【インタビュー】

2022年7月29日 / 08:00

 「Boyfriend -partII-」「恋におちたら」などのヒット曲でブレークし、ライブなど精力的な活動を続けているクリスタル・ケイ。アーティスト活動20周年を迎えた2019年には、トニー賞4部門受賞のブロードウェーミュージカル「PIPPIN」の日本語版に出演し、読売演劇大賞優秀女優賞を受賞した。そして、今夏ついに「PIPPIN」の再演が決定。8月30日から、都内・東急シアターオーブで上演される。今回、主演を務めるのは森崎ウィン。クリスタルは、日本語版初演に続き、リーディングプレイヤーを唯一無二の存在感で演じる。クリスタルに、公演への意気込みやミュージカルに出演することへの思いを聞いた。

クリスタル・ケイ(ヘアメーク:KIYO IGARASHI(SIGNO)/スタイリスト:NARUMI OKAMURA) (C)エンタメOVO

-2019年の日本語版初演は、反響も大きかったと思いますが、改めて振り返って、どんな思いがありますか。

 上演を重ねるごとにどんどん盛り上がっていっているのを感じました。内容がすごくリアルで、エグいところもエロいところも怖いところもあるので、それを知らなかった人も多かったんだと思います。初日が開いて、いろいろな意味で想像と違うものだったから、何度も足を運んでくださる方がいらっしゃったり、評判が広がっていくように、見に来てくださる方が増えていったように思いました。私たちは、毎公演毎公演、体を張って、死ぬ気でやっていたので、それが伝わっている証拠だと思ってすごくうれしかったです。とにかく、キャスト、スタッフみんなの心が一つになって、「いい作品にしよう。ブロードウェーのオリジナル版よりもいいものを作ろう」という気持ちでやっていたので、そのエネルギーがすごかったです。

-公演を重ねながら手応えを感じていたんですね。

 お客さんがパワーアップしていっているのを感じました。千秋楽に近くなると、イントロが流れるとすぐに歓声が聞こえてきて(笑)。幕が開く瞬間からサプライズ要素が多い作品なので、初日から皆さんが驚いているのは感じていたのですが、何かのマジックが起こっているかのようにどんどんその反応が大きくなっていきました。

-それはライブとはまた違う感覚でしたか。

 違いますね。この2時間半でしか味わえない世界でした。その違いは何なんだろう…。パフォーマンスをすることは変わらないんですが、物語を描いているからなのかな。歌もあればダンスもあって、イリュージョンもアクロバットもサーカスもあって、本当に目が足りないぐらいの舞台なので、それをみんなが五感を使って感じ取っているのは感じます。その違いなのかもしれません。

-日本語版初演では城田優さんが演じていたピピン役を、今回は森崎ウィンさんが演じます。森崎さんの印象は?

 まさにピピンという感じです(笑)。すごくピュアで、いつも笑顔で、自然体。とてもポジティブなエネルギーを持っている方だなと思います。優とは全然違うから、きっと全然違うピピンになると思いますよ。そのコントラストがすごく楽しいと思いますし、私も楽しみです。

-今回の再演で、どんなところをより深めていきたいと考えていますか。

 前回は振りやせりふを覚えるのにいっぱいいっぱいだったので、今回はよりリーディングプレイヤーの気持ちになって、その心の奥や背景も表現できたらと思います。リーディングプレイヤーのパーソナルな部分まで掘り下げて深めていけたら、一つ一つのせりふも動きも変わってくると思うので。

-今改めて、クリスタルさんから見たリーディングプレイヤーはどんな人物ですか。

 すごくカリスマティックで、頼りがいがあって、パワフル。女っぽいところもあれば、男っぽいところもある。けれども、きっと孤独で寂しい人なんだなって思います。「結局、誰かがいないと駄目なんだ」というところを見せてしまう瞬間があるんですよ。きっとお客さんは「これ、見ちゃっていいのかな」という気持ちになると思います(笑)。人間っぽさというか、生々しさというか…。そんなところも注目して見ていただけたらと思います。

 
  • 1
  • 2

関連ニュースRELATED NEWS

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山下リオ「それぞれの愛の形を、まざまざと見せつけられるような映画になっていると思います」『遺愛』【インタビュー】

映画2026年6月30日

 父の死を契機に母の介護を始めた女性の周囲で、次々に起こる異変。それは、母の抜け殻に入り込んだ“何か”による呪いなのか、それとも、介護に疲れ追い詰められた女性の心の闇が生んだ虚構なのか…。酒井善三が監督し、テレビ東京プロデューサーの大森時生 … 続きを読む

塩野瑛久「中島健人さんへのリスペクトがさらに増しました」ラブコメディで初共演『ラブ≠コメディ』【インタビュー】

映画2026年6月29日

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)の一条天皇役が話題となり、今年もドラマ「嘘が嘘で嘘は嘘だ」「未来のムスコ」に出演し、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』、『SAKAMOTO DAYS』、『マジカル・シークレット・ツアー』と公開作品が … 続きを読む

横山裕「人間ドラマが色濃く描かれていて、物語に一気に引き込まれる」 関水渚「横山さんが演じる磯貝さんとの掛け合いの面白さを楽しんで」 水ドラ★イレブン「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」【インタビュー】

ドラマ2026年6月29日

 横山裕がフジテレビ系連ドラ初主演を果たす、水ドラ★イレブン「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」が、7月1日から放送される。本作は、「good!アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気漫画を実写化。人と群れない一匹オオカミの刑事・磯貝史郎と、 … 続きを読む

藤井流星「コメディーがやりたい」 西田征史と6年ぶりのタッグで挑むROLL((CAKE))TIME【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年6月27日

 藤井流星が主演を務める舞台、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが7月6日から上演される。本作は、藤井が脚本・演出の西田征史と2020年のドラマ&舞台「正しいロックバンドの作り方」以来6年ぶりにタッグを組む、完全オリジナルのハートフルサスペンスコ … 続きを読む

【映画コラム】『Michael/マイケル』から、マイケル・ジャクソンのMVを振り返る

映画2026年6月26日

 “キング・オブ・ポップ”と呼ばれた伝説のアーティスト、マイケル・ジャクソンの半生を描く映画『Michael/マイケル』が大ヒット公開中だ。命日に当たる6月25日には、声出しやコスプレ、応援グッズの持ち込みが可能な応援上映も開催された。   … 続きを読む

page top