エンターテインメント・ウェブマガジン
まるでエベレストに登るような感じでした(笑)。絶対に不可能だと思うほど、やらなければならないことがたくさんありました。例えば、50年代のエルヴィス、60年代、70年代の彼というのではなくて、それぞれの時代で、彼がどんなふうに体を使って表現したのかも、全部やらなければなりませんでした。当然、話し方や歌もそうです。僕は、この映画をやるまではシンガーでもダンサーでもありませんでした。だから、ものすごく勉強しなければなりませんでした。それで、2年間、ほかには何もしないで、彼のことを研究しまくって演じたわけです。
大切にしたのは、外側から作らないということでした。今、初めてこの瞬間に起きていることとして見せたかったので、先にいろんなものを見聞きして、吸収して、現場に行ったら、それを全て忘れて、その場に自分が存在して、今起きていることを自然に体験できるような状態に持っていきました。
ワオー、トム・ハンクス、彼は本当に最高です。素晴らしいです。自分の芸を極めている人なので、いろいろな形で彼から学ぶものがありました。
この映画で、“人間エルヴィス・プレスリー”と出会ってください。そして、彼の素晴らしいステージを目撃してください。まるでロックコンサートの会場に自分がいるような気持ちになれるはずです。エルヴィスの一番の悲劇は、日本をはじめ、国外でのツアーができなかったことですが、だからこそ、日本のエルヴィスを愛する人に向けて、自分がこの映画を持ってこられたことは、大変光栄なことだと思っています。
(取材・文・写真/田中雄二)
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