【インタビュー】映画『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』生瀬勝久「盛りだくさんの『家族あるある』を笑い飛ばせるすてきな映画」日本語吹き替えで再びはまり役に挑戦!

2022年2月4日 / 13:50

 あのキモカワなモンスター一家が帰ってきた! 大人気アニメーションの第2弾『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』が全国公開中。思春期を迎え、ナイーブになった長女ウェンズデーを心配したアダムス家の大黒柱ゴメズは、家族の絆を深めようと、キャンピングカーでアメリカ横断旅行に出発。しかし、個性派ぞろいのアダムス一家は、行く先々で騒動を巻き起こす。その上、ウェンズデーに怪しい人物が近づいてきて…。シニカルなギャグとテンポのいいアクション満載でスカッとすること必至の痛快作だ。前作に引き続き、日本語吹き替え版でゴメズの声を担当する生瀬勝久が、映画の見どころや吹き替えの舞台裏を語ってくれた。

日本語吹き替え版でゴメズの声を担当した生瀬勝久

-2020年9月に前作が公開されてから2年もたたずに続編の公開となりました。再度、吹き替えに挑戦した感想は?

 シリーズなので、「1作目をやったのに、2作目に出られなかったら嫌だな」と思っていました(笑)。でも、こんなに短いスパンで続編ができて、誰一人欠けることなく吹き替えができるのも珍しいですよね。物語も、よりリアリティーが感じられるものになっていて、家族の在り方は世界共通なんだなと。

-どんなところにリアリティーを感じましたか。

 娘の思春期や家族旅行のいろいろなアクシデントが描かれている点です。前作は、(ゴメズの息子の)パグズリーの“成年への儀式”が物語の中心でしたけど、日本ではあまりなじみがありませんよね。でも今回は、「家族の不協和音」みたいなものが題材なので、より身近になっているなと。

-今回、アダムス・ファミリーは全米横断の家族旅行に出掛けますが、思春期を迎えた長女ウェンズデーをゴメズが心配したことがそのきっかけになるのも…。

 それも、どこの家庭でも同じじゃないでしょうか。うちもそうですし、「家族旅行」というのは、ちょっと煮詰まっているんじゃないかなとか、ガス抜きとか、そういうことがきっかけになると思うんです。行った先で、またけんかをするんですけど(笑)。そういうところもリアルで。

-特にコロナ禍の今は、家族でコミュニケーションを取る機会が増え、それによる不協和音みたいなものも増えている気がしますし、旅行にも行きづらい状況です。ある意味、今の世の中を反映したような映画ですね。

 その辺は絶対に意識していると思います。今回のコロナ禍で家族の集まる機会が増えましたけど、今までお父さんは働きに出ていて距離があったのに、それが近くなったことでぎくしゃくするのは、どこの家族にもあることだと思います。そんな「家族あるある」が盛りだくさんで、それを笑い飛ばせるすてきな映画じゃないかなと。

-確かにそうですね。では、生瀬さんが考える『アダムス・ファミリー』という作品の魅力は?

 シニカルでブラックなところがすごく好きです。アニメーションだからといって、必ずしも夢のような世界ばかりでなく、現実の怖さや人間の汚い部分も含めて描いているところが「いいな」と。「人はこう生きるべき」とか「正義」みたいなことを声高に訴えないところも気に入っています。「正義」はそういう中から自分で見つければいいんじゃないかな、と僕は思っているので。汚い部分も含めて人間ですから、きれいごとばかり言うよりも、ちょっとぐらい毒を吐いておかないと(笑)。

-おっしゃることはよく分かります。さらに伺いますが、生瀬さんがこの『アダムス・ファミリー』で吹き替えに挑戦する一番のモチベーションはなんでしょうか。

 キャラクターを演じる楽しさです。それは紛れもなく、僕が一番やりたいことなので。そういう意味では、ゴメズの日本語をうまくなじませることが、僕の仕事だと思っています。表情も動きも決まっているので大変ですけど、このアニメーションが違和感なく、日本語でしゃべっていると思わせたら「こっちの勝ち!」です(笑)。

-映画を見ていると、日本語でも全く違和感がありません。

 ただ、僕には声優んのようなテクニックはありませんから、僕がやる意味は、やっぱり気持ちの作り方にあるのかなと。だから、ゴメズの立場と性格を自分の中で整理し、ゴメズがどういう気持ちなのか、ということを大事にして、この作品の中のゴメズをどう表現するかということを終始徹底しました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】夏にちなんだ異色ホラーを紹介『オブセッション 災愛』『ユースフル・ゴースト』『だぁれかさんとアソぼ?』

映画2026年7月24日

 今夏は、ただ怖がらせるだけではなく、恋愛や社会風刺、青春ドラマなど異なるジャンルを巧みに掛け合わせた“異色ホラー”が目を引く。恐怖の中に笑いがあり、切なさがあり、現代社会への視線もある。そんな一筋縄ではいかない作品がそろった。  1本目は … 続きを読む

関口メンディー「舞台での経験を積んでいきたい」 初主演舞台タクフェス第14弾 「北の島から」で家族愛を描き出す【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月24日

 宅間孝行が主宰するエンターテインメントプロジェクト「タクフェス」の最新作、第14弾「北の島から」が11月20日から上演される。主演を務めるのは、本作が舞台初主演となる関口メンディー。日本最北の島・礼文島を舞台に、家族の絆を描き出す本作で、 … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#「オディソパンマリヤ」、なぜKドラマのケンカは「タメ口」から始まるのか

ドラマ2026年7月23日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

星乃あんな「この映画で「ザ・Jホラー」の魅力を思う存分に感じてほしいと思います」『だぁれかさんとアソぼ?』【インタビュー】

映画2026年7月23日

 若者たちの間でひそかにはやる絶対にやってはいけない遊び。それは、学校の誰もいない階段の13段目でカセットテープに日付と名前を吹き込むと、名前を吹き込まれた人は死ぬというものだった…。「呪怨」シリーズの清水崇監督が、アイドルグループ「FRU … 続きを読む

望海風斗&坂本昌行が初共演で挑む、新たな「ファニー・ガール」 「元気とパワーと自信をもらえる作品」に【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年7月22日

 望海風斗と坂本昌行が出演するミュージカル「ファニー・ガール」が、9月8日から日生劇場で上演される。本作は、ニューヨークのブロードウェーレビュー、ジーグフェルド・フォリーズの大看板だったファニー・ブライスの伝記ミュージカルとして1964年に … 続きを読む

page top