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山田 完成した映画を最初に見るときは、いつも冷静には見られないので、完全に客観的に見られたわけではありませんが、撮影から時間が空いたおかげで、「思っていたより、ちゃんと愛だな」、「愛、面白いな」と初めて思えました。
山田 でも、「分からない」のが面白いところかもしれませんよね。言語化できない衝動性とかいら立ちとか、ピリピリした感じが伝わってきますし。見る方それぞれに受け取り方があると思うので、「こういう子」というはっきりしたものはなくてもいいんじゃないかなと。
芋生 「伝えたかったことが、ちゃんと伝わる作品になってよかった」とほっとしました。監督も多分、すごく不安だったと思うし、この作品に懸ける熱量みたいなものを感じていたこともあり、私も試写を見るまでは不安だったので。受け取り方は人によって違うと思いますが、私は「自分をちゃんと愛せるようになってほしい。自分を愛せるようになれば、他の人も愛せるようになり、どんどん愛が広がっていく」というものがちゃんと込められていて、いいなと。美雪も、小説や台本で読んでいたときより、もっとちゃんと存在の肉付きがあって、芯があって、さらにかなわない人になっているな、と思いました(笑)。
(取材・文・写真/井上健一)
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