【インタビュー】ミュージカル「蜘蛛女(くもおんな)のキス」安蘭けい「芸能生活30周年も通過点。これからまだまだ進んでいきたい」

2021年10月13日 / 12:05

-では、アルバムのタイトル「AVANCE」にちなんで、安蘭さんが今後、“前進”した先ではどんな自分になっていたいですか。

 宝塚のときには、トップスターになりたいという明確な目標がありましたが、退団してからは、ただ、いい役に出会いたいという思いがあるだけなんです。なので、今も、具体的にこうなりたいという姿があるわけではありません。「いい役に出会いたい」という、そのスタンスは変わらず、生きていることを感じながら楽しく仕事をしたいです。やっぱり舞台に立つことが好きなので、それは続けていきたいと思います。

-ファンの方へメッセージを。

 今回のアルバムは、私の今までの集大成でもあり、これからの私も見られるものになっていると思います。私が歌っていることを知らない方々にもぜひ聞いていただいて、安蘭けいのことを少しでも知っていただける機会になればいいなと思います。今まで応援してくださった方々には、今回歌った楽曲から感謝の気持ちが伝わればうれしいです。

 それから、「蜘蛛女のキス」は、作品のファンの方もたくさんいらっしゃると思いますし、作品の内容を知っている方も多いと思いますが、今回は日澤さんの演出、石丸幹二さんの主演で、今までとはまた違った世界観の作品ができあがるんじゃないかなと私も期待しています。「これぞミュージカル」というものが作り上げられればと思っていますので、ぜひ期待して楽しみにしていただけたらと思います。

(取材・文/嶋田真己)

ミュージカル「蜘蛛女のキス」

 ミュージカル「蜘蛛女のキス」は、11月26日~12月12日に、都内・東京芸術劇場プレイハウスで上演。安蘭けい30周年記念アルバム「AVANCE」は発売中。

ミュージカル「蜘蛛女のキス」公式サイト https://horipro-stage.jp/stage/spiderwoman2021/

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(8)百年ぶりの復活へ 四代目が掲げた三つの大願

舞台・ミュージカル2025年12月4日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。    2016年に四代目・玉田玉秀 … 続きを読む

多部未華子「学びの多い現場でした」DV被害者役に挑んだヒューマンミステリー「連続ドラマW シャドウワーク」【インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  -雰囲気のいい現場だったようですね。  中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む

森下佳子「写楽複数人説は、最初から決めていました」脚本家が明かす制作秘話【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年12月1日

  ―確かにその通りですね(笑)。  ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『栄光のバックホーム』(11月28日公開)  2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む

Willfriends

page top