【インタビュー】ドラマ「うきわ -友達以上、不倫未満-」門脇麦「『浮気はしちゃ駄目、浮気するぐらいなら別れた方がいい』という気持ちが強まりました」

2021年9月13日 / 08:05

 毎週月曜午後11時6分からテレビ東京系で放送中のドラマ「うきわ -友達以上、不倫未満-」。本作は、野村宗弘氏の漫画『うきわ』が原作。社宅のベランダを舞台に、平々凡々と生きてきた、自称“可もなく不可もない”主人公・中山麻衣子と、隣室に住む夫の上司・二葉一の「不倫まで壁1枚」という危うい関係を描く大人のラブストーリー。主人公の麻衣子を門脇麦が、相手役の二葉を森山直太朗が演じ、麻衣子の夫・拓也を大東駿介が演じる。劇中で、夫の浮気に見て見ぬふりをしながら、二葉に引かれていく麻衣子を演じる門脇に、ドラマ後半戦の見どころや、森山との撮影時のエピソード、「不倫」をテーマに描く本作の撮影を経て感じたことなどを聞いた。

二葉を演じる森山直太朗(左)と主人公・麻衣子役の門脇麦(C)野村宗弘・小学館/「うきわ -友達以上、不倫未満-」製作委員会

-門脇さんが演じる主人公の麻衣子は、平々凡々に生きてきた女性ということですが、「普通の女性」を演じる難しさはありますか。

 この役に限らずですが、そもそも私は「普通の人」って絶対にいないと思っているので、今回も普通の役だと思って演じてはいなかったです。ただ、麻衣子さんが何となく生きてしまった理由について考えたり、思いを巡らせながら演じました。

-門脇さんが泳いでいるオープニングのシーンが印象的ですが、どのように撮影されたのでしょうか。

 実際に海の中に入って、水中カメラマンの方と一緒に、2日間掛けて撮影しました。すごく深い海に見えていると思うのですが、実際は水深2メートルぐらいの所で。私は人並み程度には泳げるのですが、今回はワンピースの重ね着をした衣装で水中に入って撮影したので、そこがすごく難しかったです。

-麻衣子と二葉はベランダで徐々に関係を深めていきますが、ベランダシーンの撮影で、印象に残っていることはありますか。

 顔を見ないでお芝居するというのは、いろんなことを想像しますし、あのシチュエーションは関係が深まるだろうなと思いました。顔が見えないからこそ話せることがあったり、電話とも違って相手の呼吸までは聞こえるので、浮気はよくないと思いますが、なるほど、これは好きという感情が芽生えたりするだろうなと、演じていて感じました。

-劇中では、夫の拓也に浮気をされた麻衣子は、夫を攻め立てるわけでもなく、静かな悲しみの中にいてけなげに見えるのですが、門脇さん自身が「サレ妻」という、麻衣子の立場になったらどうしますか。

 私だったら速攻で相手に言うか、実地の証言を取って、きちんと突きつけます(笑)。私はどちらかと言うと、白黒決めたいタイプなので、麻衣子さんはなぜ? って不思議だなと思いました。なので、今回は共感しづらいというか、非常に演じることが難しかったです。

-森山直太朗さんとは、撮影現場でどのような話をしましたか。

 くだらない話ばかりして、いつもゲラゲラと笑っていました。今はなかなか行けませんが、「ここのご飯屋さんがおいしいよ」という話だったり、直太朗さんのミュージシャンとしての話を聞いたり、しり取りをしたり。直太朗さんはギャグセンスが高い方で、ぼそっと話す一言がすごく面白いので、最後の真剣なシーンの撮影も、ツボに入って笑ってしまって大変でした。

-田宮悠役を演じている田中樹(SixTONES)さんの印象は?

 私は残念ながら共演シーンはなかったのですが、田中さんがクランクアップされた後に、撮影現場にわざわざ差し入れを持って来てくださって。撮影現場の人数分の食べ物を届けてくださったので、気遣いがすごいなと思いました。そんなことをする方はあまりいないので、みんなで「神」と言っていました(笑)。

-本作に携わって、改めて本作の魅力はどんなところにあると感じますか。

 作品の空気感、世界観を丁寧に余白を持って作っているところだと思います。昨今は、ドラマも映画も、とにかく分かりやすく、全ての事柄が端的になっていっていると思うのですが、本作はそれとは逆をいっているドラマだなと思います。「友達以上、不倫未満」というサブタイトルが付いていますが、「どこまでが友達で、どこからが不倫なの?」とか、「誰がそれを決めて、誰が批判していいの?」とか、本人たちだけにしか分からない関係性や成り行きってたくさんあると思いますし、正解は一つではないという中間の部分、でも、それが一番大切だったりする。そういうものがたくさん詰まっている作品です。言葉では表せない繊細な部分が届くといいなと思います。

 
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