【インタビュー】舞台「テンペスト~はじめて海を泳ぐには~」柳浩太郎舞台復帰2作目での挑戦「ハンディがあることは隠すものではないし、隠す必要もない」

2021年5月26日 / 08:00

-今回、柳さんが演じる役柄とその見どころを教えてください。

 僕は劇中劇で描かれる『テンペスト』のファーディナンド役でもあり、稽古場のシーンでは現代の俳優・ヤナギという役でもあります。劇中劇では、ファーディナンドと(関場理生が演じる)ミランダの2人きりのシーンがあります。出演のお話を頂いたあと、僕はシェークスピア原作の映画を幾つか見て、シェークスピアが描いた時代に合うような昔のヨーロッパ的な芝居を調べました。本作では、そうした古典的なシェークスピアの世界と、現代の稽古場という二つの世界が描かれているので、その雰囲気の妙を楽しめるように考えて芝居しています。そこはぜひ注目していただけるとうれしいです。

-改めて、公演を楽しみにされている方にメッセージを。

 ハンディがあることは隠すものではないし、隠す必要もないと思っています。そして、ハンディがあっても頑張っているからすごいというつもりもありません。ただ僕たちは、この作品の素晴らしさを芝居できちんと届けたいと思っているだけです。ジェニーが作ったシェークスピアの作品を僕たちが芝居として届けます。ぜひご覧ください。

-最後に、柳さんご自身の今後の活動についても教えてください。

 楽しんでやれることをたくさんやろうと思って、料理の動画を配信したりしています。今は、僕にダンスの楽しみを与えてくれた友人を、ダンス動画を発表することで探したいなと思っているんです。彼とは、高1ぐらいのときに、浦和駅の地下通路で一緒にダンスを踊っていました。僕のダンス動画を見て、彼が気付いてくれたらいいな、と。そして、いつか再会できることを願っています。

(取材・文・撮影/嶋田真己)

インクルーシブ・シアタークリエイション・プロジェクト「テンペスト~はじめて海を泳ぐには~」

 インクルーシブ・シアタークリエイション・プロジェクト「テンペスト~はじめて海を泳ぐには~」は、6月1日~6日、都内・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)で上演。

公式サイト https://www.owlspot.jp/events/performance/post_207.html

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

田中麗奈「こじらせ男の滑稽で切ない愛の行方を皆さんに見届けていただきたいと思います」『星と月は天の穴』【インタビュー】

映画2025年12月24日

-この映画は、ちょっとフランス映画みたいなところがありましたね。  分かります。私もそう思いました。確かにそういう味わいがありますね。最初の撮影が、矢添と2人で、部屋で紅茶を飲んでいるシーンだったんですけど、プレイバックしてモニターを見た時 … 続きを読む

天海祐希、田中哲司、小日向文世、でんでん、塚地武雅「12年の集大成を見届けてください!」大ヒットシリーズ、ついに完結! 劇場版「緊急取調室 THE FINAL」【インタビュー】

映画2025年12月23日

-12年という時間が、そういう皆さんの固い絆を作り上げたわけですね。そんな作品に出合える機会は、俳優人生の中でめったにないことだと思いますが、皆さんにとって「緊急取調室」シリーズとはどんな存在でしょうか。 天海 12年という時間とエネルギー … 続きを読む

【映画コラム】時空を超えた愛の行方は『楓』『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』『星と月は天の穴』

映画2025年12月20日

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開)  友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“ … 続きを読む

北香那「ラーメンを7杯くらい食べたことも」天野はな「香那ちゃんのバレエシーンは見どころ」 「ラーメン」と「クラシック・バレエ」が題材のコメディーで共演 NHK夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」完成会見

ドラマ2025年12月19日

 12月19日、東京都内のNHKで、1月5日からスタートする夜ドラ「替え玉ブラヴォー!」の完成会見が行われ、主人公・千本佳里奈(ちもと かりな)役の北香那、佳里奈の親友・二木優美(ふたぎ ゆみ)役の天野はながドラマの見どころを語ってくれた。 … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(9)浅間神社で語る「厄よけの桃」

舞台・ミュージカル2025年12月18日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。  前回は、玉田家再興にあたり「三つ … 続きを読む

Willfriends

page top