エンターテインメント・ウェブマガジン
俳優の柳浩太郎が出演する、インクルーシブ・シアタークリエーション・プロジェクト「テンペスト~はじめて海を泳ぐには~」が6月1日から上演される。本作は、日本・英国・バングラデシュの3カ国の障がいがあるアーティストと共に、それぞれの文化や言葉、障がいの違いを生かして創作される作品。英国の演出家ジェニー・シーレイの呼び掛けの下、2020年5月の上演を目指していたが、新型コロナウイルスの拡大に伴い上演は延期に。今回、新たに公演が決定した。
柳は、03年の交通事故によって脳に損傷を受けたことで高次脳機能障がいを抱え、14年に活動を休止。以降、表舞台から遠ざかっていたものの、ままならない体をコントロールするためのトレーニングを続け、19年から芸能活動に復帰した。本作は、柳にとって20年2月以来の有観客での公演で、復帰後2作目の舞台出演となる。柳に稽古を通して感じていることや、公演への意気込みを聞いた。
作品への思いという意味では、何も変わりません。延期が決まったときも、次にやれるときまでに、いい状態でいられるようにコンディションを整えておけばいいだけだと思っていました。もちろん、こうして公演ができることはすごくうれしく思っていますが。
例えば、講演会がネット配信になったり、形が変わることはありましたが、仕事自体は継続してやらせていただいていました。昨夏には、僕の大好きな街である中目黒で、PVを撮影してYouTubeにアップして、大きな反響も頂きましたし、大好きな南圭介くんと一緒にバースデーイベントを行ったりもして、充実していたと思います。
やっぱり生でやりたいという思いは、この1年、ありました。もちろん、このような状況なので、映像でつながって、見てくださるみんなが喜んでくれればと思って活動していましたが、今回、やっと僕の出番が来たなという思いです。僕が本領を発揮できるのは、お客さんを前にしたパフォーマンスだと思うんです。なので、生で芝居をお見せすることで、僕の真の力が出るんじゃないかなと思っています。
シェークスピアの『テンペスト』が劇中劇となっていて、現代の僕たちも描いているという面白い構成の作品です。全編シェークスピアではないので、お芝居としては演じやすいですが、シェークスピアの芝居に対する僕たちの気持ちをどう見せられるかがポイントになると思います。それから、イギリスやバングラデシュの方たちとの(映像での)共演となるので、ワールドワイドなコミュニケーションが生まれていて、新しいものに仕上がっています。僕にとっても、こういったインターナショナルな芝居はこれまでやったことがないので、挑戦です。
めちゃめちゃ難しいです(笑)。聴覚障がいの方もいれば、視覚障がいの方もいるので、ジェニーさんからの指示を伝えるのにも手順が必要ですから。ですが、僕自身はジェニーさんの指示を英語で一度聞いて、その後、通訳の方から分かりやすい言葉で聞くことで、考える時間もあって理解しやすくなるので、その手順も苦ではないです。
映画2025年5月17日
テレ東系で毎週月~金、朝7時30分から放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の映画化第2弾。番組のメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と相棒「にゅう」が、バカンスで訪れた「どんぐりアイランド」を舞台に繰り広げる冒険をオリジナルストーリーで描き … 続きを読む
映画2025年5月16日
『サブスタンス』(5月16日公開) 50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月16日
世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む
映画2025年5月15日
トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む
映画2025年5月12日
人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。 本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む