エンターテインメント・ウェブマガジン
先日、僕が別の番組の収録でNHKに来たとき、武士の姿をした吉沢くんに偶然会ったのですが、それがもう美しくて、りりしくて…。涙が出そうでした。いや、実はちょっと出ていたんですけど(笑)。久しぶりに会えた喜びと、役と本人が時間をかけて重なり合って生きていることを、心から感じられた瞬間でした。「長七郎と栄一は、もはや全く違うところで生きている」と肌で実感できたことが、これから撮影していく上での力になると思います。離れていても心の奥底でお互いを信頼し、思い合って演じている。それが、物語に深みと奥行きを与えてくれるのではないでしょうか。
命を懸けて仲間と向き合うその姿は、尾高長七郎自身の魂が時を超え、未来に向かう私たちに向けたメッセージにもなるはずです。この作品は単なる歴史ドラマではなく、今を生きるわれわれにとって大いなる勇気を与えてくれる貴重な作品だと思います。視聴者の方々に彼らの思いが届くことを切に願っています。
(取材・文/井上健一)
映画2025年9月18日
『遠い山なみの光』(9月5日公開) 1980年代のイギリス。日本人の母とイギリス人の父との間に生まれロンドンで暮らすニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉の景子が亡くなって以来疎遠になっ … 続きを読む
2025年9月18日
▼新しい美の概念 志賀直哉や武者小路実篤らと文芸雑誌『白樺』を創刊し、西洋美術を紹介していた柳宗悦(1889-1961)は、浅川兄弟との関わりで初めて朝鮮に興味を持つことになる。 「(彫刻家を目指していた)伯教さんは『白樺』を読み、柳先 … 続きを読む
映画2025年9月18日
-劇中に流れるさまざまな曲は、全て監督のチョイスですか。 音楽は全て私のチョイスです。こういうシーン、こういう状況だったらこの音楽は意味があるかなと考えながら一つ一つ選んでいきましたが、いろんな人たちの意見も聞きましたし、私自身もたくさん … 続きを読む
映画2025年9月16日
-お芝居に悩んだり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか。 前田 たくさんあります。でもその都度、松井監督と相談しながら進めていきました。迷ったときは、松井監督を信じればいい、という信頼関係が出来上がっていたので。 窪塚 松井監督は … 続きを読む
映画2025年9月12日
-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む