エンターテインメント・ウェブマガジン
僕も昨年、出演していた劇団☆新感線の公演が中止になるという経験をしました。僕は1歳半で初舞台に出させてもらって、そこから日常の中にお芝居があるという生活を送ってきたので、舞台に出ることを当たり前のように感じていたんです。もちろん、大人になってからは、舞台に出られることは当たり前ではないと理解はしていましたが、それでも新型コロナウイルスによって世界が大きく変わったときに、自分はものすごく恵まれていたんだと改めて気付かされました。それと同時に、僕たちは俳優で、人に何かを届けるということが仕事なので、それをなくしたくないという思いも湧きました。もちろん、コロナによってつらい思いをされていらっしゃる方がいることも分かっていますし、こんな世の中に舞台をやるなんてと思われる方もいらっしゃると思います。でも、僕は、この状況を前向きに受け止めて、これは、僕たちが進化していくために必要な時期だったと考えていきたいです。なので、今回、コロナ禍にあっても、この作品をやらせていただける機会を頂けたことはすごくうれしいですし、一人でも多くの方に見てもらいたいという思いで稽古に臨んでいます。
まずは、初日の幕を開けることだと思います。僕たち役者も、スタッフの皆さんも、徹底したケアをして、コロナ感染者を出さないというのが一番の願いです。初日の幕を開けることができなければ、お客さまにお見せすることができませんし、何も始まらないので、まずは無事に幕を開けて、そして千秋楽に無事に幕を下ろせるように。僕たちは体に気をつけ、メンテナンスをして、いろいろな対応をしながら稽古に励みますので、ぜひ見ていただけたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
舞台「陽だまりの樹」は、3月5日~14日、都内・ヒューリックホール東京、3月27日~28日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。
公式サイト https://hidamari-stage.jp/
映画2025年5月17日
-役作りをする上で気を付けたことはありましたか。 気を付けたことで言うと、子どもたちがメインで見るので、物語の展開もそうですけど、スピード感みたいなものは割と気を付けていました。あとは、「こうやって言ったら分かるよね」というような、押し付 … 続きを読む
映画2025年5月16日
『ノスフェラトゥ』(5月16日公開) 1838年。不動産業者のトーマス・ハッター(ニコラス・ホルト)は、自身の城を売却しようとしているオルロック伯爵(ビル・スカルスガルド)のもとへ向かう。 トーマスの不在中、彼の新妻エレン(リリー=ロー … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年5月16日
-ドラマ化が大ヒットを記録したこの作品をミュージカル化することにはどのような思いがありますか。 この作品をミュージカルにするのは、すごくハードルが高いのではないかと思ったので、驚きました。ストレートプレーで上演した方が、もっとダイレクトに … 続きを読む
映画2025年5月15日
-クリストファー・マッカリー監督の印象は? 今や彼は自分のおじさんのような存在なので「マッカリーおじさん」みたいな呼び方をしていますが、自分にとっては先生ですね。彼は演出だけではなくて指導力もとても優れています。自分が恵まれていると思うの … 続きを読む
映画2025年5月12日
ーところで本作は、研さんの9年ぶりの映画主演作だそうですね。 研 そういうことは全く頭になかったです。「何周年記念のお祝い」みたいなことがあまり好きではないんです。「何年やったからといって、何が偉いの?」と思ってしまって。自分が人間的に成長 … 続きを読む