エンターテインメント・ウェブマガジン
僕も昨年、出演していた劇団☆新感線の公演が中止になるという経験をしました。僕は1歳半で初舞台に出させてもらって、そこから日常の中にお芝居があるという生活を送ってきたので、舞台に出ることを当たり前のように感じていたんです。もちろん、大人になってからは、舞台に出られることは当たり前ではないと理解はしていましたが、それでも新型コロナウイルスによって世界が大きく変わったときに、自分はものすごく恵まれていたんだと改めて気付かされました。それと同時に、僕たちは俳優で、人に何かを届けるということが仕事なので、それをなくしたくないという思いも湧きました。もちろん、コロナによってつらい思いをされていらっしゃる方がいることも分かっていますし、こんな世の中に舞台をやるなんてと思われる方もいらっしゃると思います。でも、僕は、この状況を前向きに受け止めて、これは、僕たちが進化していくために必要な時期だったと考えていきたいです。なので、今回、コロナ禍にあっても、この作品をやらせていただける機会を頂けたことはすごくうれしいですし、一人でも多くの方に見てもらいたいという思いで稽古に臨んでいます。
まずは、初日の幕を開けることだと思います。僕たち役者も、スタッフの皆さんも、徹底したケアをして、コロナ感染者を出さないというのが一番の願いです。初日の幕を開けることができなければ、お客さまにお見せすることができませんし、何も始まらないので、まずは無事に幕を開けて、そして千秋楽に無事に幕を下ろせるように。僕たちは体に気をつけ、メンテナンスをして、いろいろな対応をしながら稽古に励みますので、ぜひ見ていただけたらと思います。
(取材・文・写真/嶋田真己)
舞台「陽だまりの樹」は、3月5日~14日、都内・ヒューリックホール東京、3月27日~28日、大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演。
公式サイト https://hidamari-stage.jp/
映画2025年12月31日
筋肉系スターの最後の生き残り そう考えると、『エクスペンダブルズ』シリーズの現役の傭兵役というのは、ステイサムにとってはむしろ異色と言っていい。多彩な個性や国籍の寄せ集めチームという設定のおかげで、彼のナチュラルな魅力もしっかり際立ってい … 続きを読む
映画2025年12月30日
-どんな点が楽しかったのでしょうか。 舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月29日
映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む
映画2025年12月28日
【日本映画】 邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む
ドラマ2025年12月26日
▽家族を世話する母 ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む