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ジャズ・ピアニストを夢見る中学教師のジョー・ガードナー(声・ジェイミー・フォックス)は、マンホールに落ちてソウル=魂の世界へ入り込む。ジョーは、地上へ戻る方法を探るため、人間になることを拒み続けるソウルの22番と共に冒険の旅に出る。ディズニー&ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』が、12月25日からディズニープラスで配信された。本作のピート・ドクター監督とプロデューサーのダナ・マレーに話を聞いた。
ピート 興味深いことは、ピクサーで作る全ての作品は、僕たち作り手の人生が反映されたものになっていることです。ですから、そうしたテーマを意識していなくても、自然とそうしたものが浮かび上がってくるのでしょう。たとえ、出てくるのがモンスターであっても、魚であったとしても、それは、僕たち自身のことなんです。自分たちが体験したことがもとになっていることが多いのです。この映画も、僕自身が「なぜ自分はここにいるのだろう」「残された時間で自分は何をするべきなんだろう」と考えたところから始まっています。
ピート それはダナじゃないの(笑)。
ダナ 確かに『インサイド・ヘッド』(15)の「嫌悪」のキャラクターは私がモデルですが…(笑)。22番のキャラクターは“みんな”からできていると思います。私も、人生の中で「何をしたらいいんだろう」「これからどこへ行ったらいいんだろう」と悩むことがありますが、そうした気持ちが22番に反映されているのだと思います。そして、誰もが彼女のように、「自分は生きる価値があるのだろうか」と悩むことがあるので、そういう気持ちも体現しているのだと思います。ですから、子どもたちが見ても、感情移入ができるキャラクターになっているのです。ジョーに関しては、ケンプはもちろん、ピートや他の人の体験も入っています。
ダナ それは家族全員です。ただ、果たして全員に届くのか、という心配はあったので、『インサイド・ヘッド』のときもそうでしたが、ピクサーのスタッフの子ども(100人から150人ぐらいで、4歳から20歳ぐらいまで)を集めて試写をしました。見てもらった後で、感想を聞くと、5歳児でも、映画の中で起きたことを理解していました。私たち大人は、子どものことを見くびりがちですが、彼らは、私たちよりもはるかにこの映画のことを理解してくれました。さすがに、ジョーが抱いている年齢的な危機感は子どもには分からないと思いますが、それ以外の部分は、もちろんビジュアル的な助けもありますが、ちゃんと届くのだと思いました。
ピート アイデアがどこから湧いてくるのかは僕にも分かりません。もし、分かるところがあるなら、そこに行きたいぐらいです(笑)。また、昔の映画などからアイデアを得ることはありませんが、企画が生まれた時点で、同じようなテーマを持った作品を見ることはします。今回も、今あなたがおっしゃった『天国から来たチャンピオン』や『素晴らしき哉、人生!』、それから『あなたの死後にご用心!』(91)、シャーリー・テンプルの『青い鳥』(40・日本未公開)を見ました。それらを見ながら、「何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか」という点を参考にしました。
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