【インタビュー】『ミッドナイトスワン』草なぎ剛 「こういう時期だからこそ、公開することに意味がある作品になった」

2020年9月18日 / 16:33

-この作品ではバレエが凪沙と一果の心をつなぎ、それにより荒んでいた凪沙の生活も潤いを取り戻していきます。コロナ禍の現在を含め、「芸術やエンターテインメントは、人が生きる上で必要なのか」としばしば議論になりますが、この物語は一つの答えを示しているように思います。そういう意味で、この作品を通して芸術やエンターテインメントの意義について考えることはありましたか。

 コロナ禍で世の中が次々と自粛の流れになり、世界的にもライブや公演が中止になっています。実際、僕も舞台が中止になりました。もちろん、人の命が一番大事で、それを脅かすようなことは控えなければいけません。とはいえ、ずっと家にこもっているわけにはいかないし、ずっと何も見ないわけにもいかない。そんなことを考えていたら、エンターテインメントの大切さに、改めて気付かされました。生きるためのエネルギーになるし、やっぱり大切なものだな…と。

-おっしゃる通りですね。

 そういう仕事に自分が携われていることが、すごくうれしい。今まで当たり前のようにできたライブや舞台が、こんなに大切なものだった。こんなことがないと、そういうことに気付かなかったかもしれません。だからこの経験を生かして、エンターテインメントに関わる全ての人が、「自分たちは本当にすてきなことをしているんだ」と改めて気付くことで、さらにいい作品が生まれるんじゃないか…。そんなふうに期待しています。そうじゃないと、つまらないですよね。

-まさにそういうことを象徴している映画だと思いました。

 ありがとうございます。コロナ禍とは関係なく作った映画ですが、こういう時期だからこそ、公開することに意味がある作品になったと思います。ぜひ、みんなに見てもらって、元気になってくれたらいいですね。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS

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