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今まで宗教は、われわれの住む世界を説明するために、身の回りにあるツールを使ってきました。でも、今の宗教は制度化されすぎて、時代に合わなくなってきている。それを踏まえて未来の宗教を考えてみると、デジタル革命を経て、今までとは全く違ったものになっていくのではないか。ではそのとき、一体誰が救世主になるのか。それはやはり、デジタル的に世界を変えたビル・ゲイツやスティーヴ・ジョブズのような人物だろうと。時間がたって彼らが神話的存在となり、宗教化していくことは十分に考えられる。そんなふうに、“未来の宗教”というテーマを楽しく掘り下げていった結果、出来上がったのが「ジョブズ教」です。
これが何なのか、今の時点ではっきり言うことはできません。ただ、僕たちが作っている映画の種類やその製作方法を考えると、より大きなユニバースの一部になるのではないかと感じるんです。だから、この物語や映画製作のスタイルを、もっと広げていきたい。それは、映画とは限りません。テレビやコミック、小説という形も考えられます。“ユニバース”という表現には、そんな思いが込められています。MCU(=マーベル・シネマティック・ユニバース)と比べたら小さなものですが、僕らのユニバースだって、十分ユニークですから。
そのつもりです(笑)。MCUを生んだマーベルだって、昔はコミック専門の小さな出版社だった。それが何十年もたって、今のような状況になっているわけですから。僕らだって、将来どうなるか分かりませんよ(笑)。
(取材・文・写真/井上健一)
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