【インタビュー】『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』ティモ・ヴオレンソラ監督「マーベルに負けない『アイアン・スカイ・ユニバース』を目指したい」

2019年7月11日 / 10:00

-もう少し詳しく聞かせてください。

 今まで宗教は、われわれの住む世界を説明するために、身の回りにあるツールを使ってきました。でも、今の宗教は制度化されすぎて、時代に合わなくなってきている。それを踏まえて未来の宗教を考えてみると、デジタル革命を経て、今までとは全く違ったものになっていくのではないか。ではそのとき、一体誰が救世主になるのか。それはやはり、デジタル的に世界を変えたビル・ゲイツやスティーヴ・ジョブズのような人物だろうと。時間がたって彼らが神話的存在となり、宗教化していくことは十分に考えられる。そんなふうに、“未来の宗教”というテーマを楽しく掘り下げていった結果、出来上がったのが「ジョブズ教」です。

-冒頭に表示される「IRON SKY UNIVERSE(アイアン・スカイ・ユニバース)」という言葉の意味を教えてください。

 これが何なのか、今の時点ではっきり言うことはできません。ただ、僕たちが作っている映画の種類やその製作方法を考えると、より大きなユニバースの一部になるのではないかと感じるんです。だから、この物語や映画製作のスタイルを、もっと広げていきたい。それは、映画とは限りません。テレビやコミック、小説という形も考えられます。“ユニバース”という表現には、そんな思いが込められています。MCU(=マーベル・シネマティック・ユニバース)と比べたら小さなものですが、僕らのユニバースだって、十分ユニークですから。

-志ではマーベルにも負けないと?

 そのつもりです(笑)。MCUを生んだマーベルだって、昔はコミック専門の小さな出版社だった。それが何十年もたって、今のような状況になっているわけですから。僕らだって、将来どうなるか分かりませんよ(笑)。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)2019 Iron Sky Universe, 27 Fiims Production, Potemkino. All rights reserved.

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