【インタビュー】「スカム」杉野遥亮「謎めいていたい…」 詐欺師役でキラキラ男子のイメージ打破と意識改革!

2019年6月29日 / 13:25

 だが芯は一本通っており、「ラブストーリーでも社会派の作品でも、明確に何かを伝えられるものが好きです。自分の教訓になったり、心を豊かにしてくれたり、見ている方に何かを訴えかけられる作品に携わっていきたいです」と言葉に力を込めると、役を通じて得られた新しい感情が自分に溶け込み、より多感になり、自身の成長を促していることに感慨もにじませた。

 最近は、時代劇映画『居眠り磐音』、ミステリードラマ「ミストレス」、社会派ドラマ「スカム」と、キラキラしたイケメン役からは少し離れた役が続いているが、「いろんな顔を見せていきたい」という杉野にとっては願ったりかなったり。「役者として自分の全てを分かってもらう必要はないと思うので、どんどんイメージを打ち破りたいし、いろんなことができるようになりたいし、謎めいていたい…」と心の内を明かす。

 では、次にどんな顔を披露してくれるのか? 現在23歳だが、「機会があれば、まだまだ制服は着たいですし、多感な時期の高校生役や大学生役もやりたいです」という反面、「バチバチに格好いいものもやりたいです。刑事ものでバディを組んで、男っぽいアクションにも挑戦したい」と声を弾ませる。その魅力はラブストーリーだけに収まり切らない。

(取材・文・写真/錦怜那)

MBS/TBSドラマ「スカム」
MBS(関西)6月30日から毎週日曜24時50分~放送
TBS(関東)7月2日から毎週火曜25時28分~放送 (全9話)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】映画は原作を超えたか 沖縄の現代史を背景に描いた力作『宝島』/純文学風ミステリーの趣『遠い山なみの光』

映画2025年9月18日

『遠い山なみの光』(9月5日公開)  1980年代のイギリス。日本人の母とイギリス人の父との間に生まれロンドンで暮らすニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉の景子が亡くなって以来疎遠になっ … 続きを読む

【Kカルチャーの視点】レジェンドたちの「朝鮮の旅」たどった写真家の藤本巧さん

2025年9月18日

▼新しい美の概念  志賀直哉や武者小路実篤らと文芸雑誌『白樺』を創刊し、西洋美術を紹介していた柳宗悦(1889-1961)は、浅川兄弟との関わりで初めて朝鮮に興味を持つことになる。  「(彫刻家を目指していた)伯教さんは『白樺』を読み、柳先 … 続きを読む

エマニュエル・クールコル監督「社会的な環境や文化的な背景が違っても、音楽を通して通じ合える領域があるのです」『ファンファーレ!ふたつの音』【インタビュー】

映画2025年9月18日

-劇中に流れるさまざまな曲は、全て監督のチョイスですか。  音楽は全て私のチョイスです。こういうシーン、こういう状況だったらこの音楽は意味があるかなと考えながら一つ一つ選んでいきましたが、いろんな人たちの意見も聞きましたし、私自身もたくさん … 続きを読む

前田旺志郎「世の中に関心を持つ大切さに気付いた」窪塚愛流「止まっていた時間が動き出した」初共演の2人が福島原発事故を題材にした映画で感じたこと『こんな事があった』【インタビュー】

映画2025年9月16日

-お芝居に悩んだり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか。 前田 たくさんあります。でもその都度、松井監督と相談しながら進めていきました。迷ったときは、松井監督を信じればいい、という信頼関係が出来上がっていたので。 窪塚 松井監督は … 続きを読む

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む

Willfriends

page top