エンターテインメント・ウェブマガジン
会場も、レフリーも、リングアナもみんな本物ですよね。だから本当の世界戦のような感じがします。試合のシーンはやっぱりヘビー級だし、多分カメラマンがリングに上がって至近距離から撮っているから迫力がある。それからパンチの角度や音も半端ではない。それが徹底している。だから面白いし、感動もする。僕らのような軽量級の試合ではあの迫力は出ないです。あのフックやボディーなんて…、普通素人にはあんなパンチは打てませんよ。昔の試合はグローブが小さかったから、上に向かってパンチを打つことが多かったけど、今は軽量級でもボディーを狙ってダウンさせようとする。この映画でもボディーを打つ場面が多かったでしょ。それでクリードの肋骨(ろっこつ)にひびが入ったりして…。あれは今のスタイルに合わせているんです。僕らの頃は、ボディーで試合が終わることはあまりなかったから、この映画はそういう変化をちゃんと描いています。それから今のボクシングは、お客さんに見せるというショービジネスの要素が強いですね。
選手の中には特にいなかったです。怖いのはむしろ友だちでした。有名になると誘いも多くなるし、いろいろな人が周りに集まってきました。それで足を引っ張られる(笑)。遊ぶのは楽しいから。だから試合が決まったら、電話も取らないようにして、なるべく家から出ないようにしました。そういう意味では、自分自身がライバルなのかな。実は、試合の前は怖くなるから、本当は友だちに慰めてもらいたくて、会いたくなるんです。でも今の若い子は、それを我慢できない。孤独になれない。だから家族と一緒にいるのが一番いいのかな。我慢して頑張ればそれだけチャンスも広がるんだけどね。
この映画は、リング上でのボクシングの戦いを中心に描いているけれど、家族など、リング外での戦いも描いています。だから僕たちの人生にも共通するところがたくさん出てくる。家族も、勝つことも大事。昔ロッキーから学んで、それが今また違った形で見られることが素晴らしい。今の僕はボクシング以外に、タレントの仕事で全国を回ったりもしているけれど、一生懸命やるのは全部同じ。ロッキーの精神に通じています。
(取材・文・写真/田中雄二)
ドラマ2025年12月1日
-雰囲気のいい現場だったようですね。 中でもしのぶさんは、「これはこういうことなのかな?」といった感じで、積極的に質問をされるんです。その上、「私、緊張しちゃう」などと、ご自身の気持ちを織り交ぜながら現場にいてくださるので、私も質問が … 続きを読む
ドラマ2025年12月1日
―確かにその通りですね(笑)。 ただ、大半は史実通りですが、(小田)新之助(井之脇海)とふく(=うつせみ/小野花梨)ととよ坊の一家、序盤に登場した蔦重の恩人の花魁・朝顔(愛希れいか)など、一部に私が創作したオリジナルキャラもいます。と … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月30日
今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む
映画2025年11月29日
『栄光のバックホーム』(11月28日公開) 2013年のプロ野球ドラフト会議で指名され、鹿児島実業から阪神タイガースに入団した18歳の横田慎太郎(松谷鷹也)。誰もがその将来に大きな期待を寄せていたが、突然横田の目にボールが二重に見えるとい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月29日
氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む