【インタビュー】阿部寛、“笑劇サスペンス”でコミカルな演技を披露 大倉忠義&大島優子「笑いをこらえるのが大変でした」映画『疾風ロンド』

2016年11月18日 / 16:49
大島優子(左)と阿部寛

大島優子(左)と阿部寛

 東野圭吾のヒット小説が原作の映画『疾風ロンド』が11月26日に公開する。この映画は、スキー場を舞台に、医科学研究所員・栗林が雪山に隠された危険な秘密兵器を、運動神経皆無の体を駆使して七転八倒しながら捜索を繰り広げる、スピードとユーモアが交錯した“笑劇サスペンス”。

 この映画の主演を務め、研究所所長からの命令で危険な秘密兵器を見付け出さなければならない研究員・栗林を演じたのは阿部寛。そんな栗林の捜索をサポートするスキー場のパトロール隊員・根津役を大倉が、同じく捜索に協力するスノーボードクロス選手・千晶役を大島が演じている。

 この作品が3人では初共演だが、このほどインタビューに応じ、役柄を演じた感想やお互いの印象、撮影時のエピソードなどについて語った。

──阿部さんが演じる栗林のスキーの下手っぷりや、コミカルなシーンが笑える作品ですが、その辺りの演技で苦労した点は?

阿部 僕はスキーはもともとできなくて大学生ぶりくらいなので、そこはもうそのまんまという感じでいけました。気持ち的には楽でしたね。

──大倉さんと大島さんのお2人は、阿部さんのコミカルなシーンを見た感想は?

大倉 笑いをこらえるのが大変でした。僕は原作を読んで、勝手に原作のイメージのまま現場に入ったので、(阿部のコミカルな演技を見て)あ、こういうことなんだって思いましたね。

大島 面白いですよね。試写で見た時、笑っちゃいました。劇場でお客さんがどういう反応をするのか楽しみです。

shippu2_8563──具体的にはどんなシーンが笑えました?

大倉 阿部さんがスキー場で雪の穴に落ちるシーンです。最初は穴に落ちて、どうするんだろう…、なかなかカットが掛からずこのまま演技を続けるのかなってそわそわしたんですけど、2回目に落ちた時は、普通に笑っちゃいましたね。

大島 私も、阿部さんって身長が高いから、(雪穴の中から)どうやって抜くんだろうって思いました(笑)。

──大倉さんは、スノーモービルの運転に初挑戦しましたが、トライした感想は?

大倉 すごい気持ちよかったです。僕はバイクに乗ったりするので、そういう感覚でできました。難しくはなかったですね。

──大島さんは、9歳からやられていたスノーボードを披露されていますが、演技でスノーボードをやってみた感想は?

大島 普段通りにできたと思います。ただ、スノーボード選手ということで、重心を落とすとか、ひざの動きとか、そういう見え方のコツはプロの方に教えていただきました。

 

──キーマンとして登場するムロツヨシさんも気になりますが。

阿部 ムロさんは初めて共演したんですけど、がっつり絡むシーンはムロさんがアドリブで全部やってくれて、さすがだなあと思いましたね。長いシーンだったけど楽しかったです。

大島 ムロさんは本当に面白くて。ストーカーされるシーンで、ムロさんが転ぶところがあるんですけど、NGになったシーンが最後にはそのまま使われてるところも面白いなと思いました。

大倉 ムロさんは撮影半ばにちょこっと来て飲んで、おいしいところを全部持ってくから、ずるいなあと思いましたね(笑)。(キーマンとしての役どころの演技が)すごいなあと思います。

shippu4──撮影以外の時間で、印象に残っているエピソードは?

阿部 僕が現場に入った時は、2人はもうスキー場に1週間以上いて、大島さんがよく公共の温泉に行ってらっしゃるっていうから、行ってみようかなと思ってのぞいたら、地元の人たちがお風呂に入っていて(視線の)圧力を感じて(笑)。さすがに、この前で脱ぐことはできないなって思って、結局1回も外ではお風呂に入らずに、内風呂に入ってました。芝居でテルマエ(映画『テルマエ・ロマエ』)はやったけど、(プライベートでは)恥ずかしくないですか?

大島 私は全然平気です(笑)。野沢温泉村の村民みんなで守ってきれいにしてるっていう公共温泉風呂が13カ所あったんですけど、それを全部めぐりたくてなるべく毎日行くようにしてました。撮影が4~5時に終わって、それから温泉に入って、ゆっくりして、その後ご飯を食べに行ったりしましたね。

大倉 僕は、撮影後は部屋に小さい温泉が付いていたので、そこに入らせていただいて、その後に町にいろいろと出かけて…。村の方が皆さん温かったので、その温かさにすごく甘えてました。

──3人で一緒に食事に行ったりもしました?

阿部 みんなで地元の料理を食べに行きましたね。そこで監督が手相占いをしてくださって、みんな全部当たってるってびっくりしてました。

大島 お米も野沢菜もおいしかったですよね。

shippu_8559a──皆さん、普段とは違うスキーウエアを着ての撮影でしたが、お互いのスキーウエア姿を見た感想は?

阿部 僕は肩パットが入って、色がガチャガチャみたいな、できる限りダサいバブルのころみたいな昔風のを着せられましたけど、大島さんのウエアはカッコ良かったですよ。

大島 阿部さんのは、今の時代に誰も着てないからこそ、逆におしゃれでした。大倉さんの全身赤色のパトロールの格好も、目立つしカッコ良かったです。実は野沢でスノボウエアを全身新しく買ったんですけど、影響されて全身赤を買うか迷ったんですよ(笑)。止めましたけど。

大倉 阿部さんが現場で、遠くから歩いて来られる姿を初めて見て、(昔はこんなウエアだったの?!って)驚きましたね。大島さんのは、今はやりってこうなってるのかっていうのが見えました。2人でトレンドの移り変わりが見えましたね。自分はレスキューの格好だったので、ほかに滑ってる人たちを見て、君たちがけがしたら助けるのは俺だぞっていう優越感に浸ってました(笑)。

──皆さん初共演となりますが、共演してみて何か発見やイメージとのギャップはありました?

阿部 お2人は街にすぐに町に溶け込んでいて、町の人と1対1で向き合うので、溶け込みの早さには、びっくりしましたね。

大島 大倉さんは、悩むこととかあるのかなあ?って思うくらい常にリラックスしてて自然体でいる方だなって思いました。阿部さんは、心の目線を合わせてお話しして下さるので、女性としても共演する人としてもうれしいことだなと思いますね。

大倉 僕も全てが初めてなので、お芝居するのも楽しかったですし、いい経験をさせていただきました。裏表がある方たちではないので、幸せな現場だなと思ってました。

(取材・文:小宮山あきの)

映画『疾風ロンド』は、11月26日より全国ロードショー

映画『疾風ロンド』は11月26日より全国ロードショー


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

相葉雅紀「チームメイトの障がい者の皆さんから、ものすごい熱量を感じました」黒島結菜「相葉さんは本物の野球チームの監督のようでした」実際の障がい者たちとも作り上げた奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』【インタビュー】

映画2026年11月3日

 東京に初めて結成された身体障害者野球チーム「東京ブルーサンダース」創設の実話に基づく奇跡の物語『4アウト ─もう一度、プレイボール─』が、11月6日から全国公開となる。  戦力外通告を受け、失意の日々を送っていた元社会人野球選手の矢上雄一 … 続きを読む

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

 山崎育三郎が主演するミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が2027年1月8日から上演される。本作は、ジョニー・デップ主演で2004年に公開された映画『Finding Neverland』(邦題『ネバーランド』)を元に作られたミュ … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「ディスクロージャー・デイ」(10月1日公開)★★★★ 宇宙人の存在を知った人類は…  地球外生命体を巡る秘密と、その開示に迫るスティーブン・スピルバーグ監督のSFサスペンス。「未知との遭遇」から約50年。宇宙からの来訪者を描いてきた監督が … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

page top