【インタビュー】清水翔太「ファッションアイコンみたいな見られ方は恥ずかしい」 “究極のラブソング”をリリース

2015年10月23日 / 15:33

 今年は、自身初のベストアルバムを発売し、全国20カ所を回るツアーも開催するなど、さらなる飛躍の年となったシンガーソングライターの清水翔太。NHK総合「デザイナーベイビー」の主題歌でもあるニューシングル「花束のかわりにメロディーを」を28日にリリースする。

 

清水翔太

清水翔太

―「花束のかわりにメロディーを」はどのように発想した曲ですか。

 「この曲は清水翔太にしか書けない」と言われるような、究極のラブソングにしたいなと思いました。例えば、全然相手にしてくれない、すごく好きな人がいたとして、その人に対して、僕の一番誇れるもの、大事なものをあなたのために捧げるから、その瞬間だけでも、自分のことを見詰めてほしい、好きになってほしいという詞を書いたら、自分らしいし、自分にしか書けないことになるんじゃないかなと思って。

―お気に入りのフレーズは?

  僕が気に入っているフレーズは「ほんの少しの ためらいに立ち止まって 愛の痛みを知ったよ」です。これはきっと、ほんとに好きにならないと分からないこと。「あの子かわいいけど、自分じゃ無理だろうな」ぐらいじゃ、痛みは感じない。こんなに好きなのに、どうしてもあと一歩近づけない、一言言いたいことが言えないとか、ほんとに好きになったからこそ、ためらいに痛みが伴うピュアさっていいなと思って。

―今回の曲で苦労した点は?

  ないですね。基本的に僕は苦労を避けます。制作に苦しみが伴うと、良いと思える曲ができないんです。もし、苦労しそうなら、作るのを止めます。

―カップリング曲「カゼニフカレテ」には、どんな思いが込められているのですか。

  時々、全く知らない場所、知らない町に行ったときに、そのときの風の温度や匂いに懐かしい気持ちになることがある。だから、そういう感覚がすごい好きで、その思いを曲にしました。

―歌詞と異なり「カゼニフカレテ」というタイトルがカタカナである理由は?

 ないんです。理由を付けるとすれば、僕が日本語をカタカナで表記するときは、うまく伝わらない距離を表していることが多いんです。この曲でいうと歌詞の中では、その瞬間“風に吹かれる”ことを、この曲自体では思い出やノスタルジーを表現しているので、タイトルはカタカナなのかなって思います。

―先日までツアーをされていましたが、ツアー中に何か心掛けていたことは?

 ツアー中は結構食事制限をしているんです。僕すごく太りやすいので。

―全然そんなふうに見えませんよ。

 着痩せするんですよ。中身は大変なことになっている(笑)。

―好きな食べ物は何ですか。

  ツアー中に体調を崩した時に、牛肉を食べろと言われたんです。そうしたらあらためて、お肉っておいしいなって思って、最近お肉が好きです。10代、20代前半のときは、お肉しか食べなかったんですけど、だんだんお肉がしんどくなってきて、魚の方が好きになってきて、だからもっぱら魚ばっかりだったんですけど、また焼き肉にも行くようになりました。

―休みの日は何をしていますか。

  釣りをしていますね。夜中にすごく行きたくなるんですよ。交通量の多い時間に運転するのが嫌で、道路がすいている時間にしか運転したくないんです。だから、夜12時を過ぎてから出て、朝の混む時間の前には帰ってきます。僕はルアーを使うのですが、えさ釣りと違って、待っている時間はなくてずっと動いているんです。だから、あっという間に4、5時間たちます。

―釣りの最中、突然、いいフレーズを思いついたときはどうしますか。

 そういう時は携帯に録音したり、詞をメモしたりします。釣りに限らず外出している時にいいフレーズを思いついたら、それで帰ってきちゃうこともあります。このアイデアがヤバいぞって思ったら、早く曲を作りたくなるんです。

―コンサートでは、清水さんの服装をまねしている男性ファンもいるそうですが、最近気になるファッションは?

  実はあんまり興味がないんですよ、苦手というか、好きは好きなんですけど、そこに対して自信はなくて、自己満足だけでやっているので、ファッションアイコンみたいな見られ方をすると恥ずかしくなってくるというか、怖くなってくるというか。

―買い物は好きですか。

  買い物はネットで買うのがほとんど。実際にお店に行って買うことは1年で5回もないです。上級者になってくると、その写真の雰囲気で分かるようになるんですよ(笑)。写真の発する雰囲気で、試着しなくてもサイズが分かります。

―年末から年始にかけて計画されていることはありますか。

  年末年始って毎年楽しみにしていて、クリスマスから年始までって1年で一番好きな時期なんです。ハッピーだし、時間の流れがすごくゆっくりしていて。毎年、大勢の仲間と集まって、僕の家でみんなで年を越しています。元日からは、大阪の家族を呼びますね。

―最後に、音楽活動での来年の抱負を聞かせてください。

 前回がベストアルバムだったので、これからが第2章のスタートという感じがあります。ものすごい名盤を出したいなと思っています!

 

ニューシングル「花束のかわりにメロディーを」通常版

ニューシングル「花束のかわりにメロディーを」通常版

ニューシングル「花束のかわりにメロディーを」通常版
10/28リリース
(株)ソニー・ミュージックレーベルズ
1300円(税込)


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

水樹奈々「神様が与えてくださった新たなチャレンジの機会」女性狂歌師役で大河ドラマ初出演【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」インタビュー】

ドラマ2025年6月1日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」。“江戸のメディア王”と呼ばれた“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の生涯を描く物語は、快調に進行中。5月25日放送の第20回「寝惚(ぼ)けて候」で蔦重は、江戸で人気の“ … 続きを読む

芳根京子、6年ぶりの舞台出演「絶対に楽しい作品になるという自信がある」 「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月30日

 6月8日から開幕する「先生の背中~ある映画監督の幻影的回想録~」で、芳根京子が6年ぶりに舞台に挑む。本作は、映画監督として知られる行定勲が、中井貴一とともに昭和の映画界を演劇で描く舞台作品。日本映画界を代表する監督の一人である小津安二郎を … 続きを読む

【週末映画コラム】唯一無二の女優の生涯を追った『マリリン・モンロー 私の愛しかた』/老女版のミッション・インポッシブル『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』

映画2025年5月30日

『マリリン・モンロー 私の愛しかた』(5月30日公開)  ドラマや劇映画、ドキュメンタリーなど、今もさまざまな形でその生涯が描かれる女優マリリン・モンロー。この映画の監督イアン・エアーズは、10年以上にわたる調査とインタビューを経て完成させ … 続きを読む

奥平大兼、出口夏希、佐野晶哉、菊池日菜子、早瀬憩「みんながいやすい空気をつくってくれた」青春映画で共演の5人が舞台裏を振り返る『か「」く「」し「」ご「」と「』【インタビュー】

映画2025年5月29日

 自分に自信のない高校生の京は、同じクラスの「ヒロインよりヒーローになりたい」という人気者ミッキーに憧れながらも、親友のヅカがミッキーと幼なじみのため、“友だちの友だち”で満足していた。ところが、内気で繊細なエルの不登校をめぐり、京とミッキ … 続きを読む

「なんで私が神説教」第7話で活躍した期待の若手俳優・林裕太に注目!【コラム】

ドラマ2025年5月25日

 学園ドラマと言えば、若手俳優の登竜門。現在、第一線で活躍する人気俳優の多くも、若手時代に学園ドラマで生徒役を経験している。小栗旬、伊藤沙莉、松岡茉優、土屋太鳳、北村匠海など、名を挙げれば枚挙にいとまがない。いわば学園ドラマは「金の卵の宝庫 … 続きを読む

Willfriends

page top