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広い空の下、小さな幸せがたまっていく…。徳島の魅力を短編映画で発信 佐久間由衣・主演、犬飼貴丈・特別出演の『あおいそら』、「#徳島ニューノーマル映画祭2023」で上映

 徳島県ゆかりの映画作品や、国内外の話題作をオフライン・オンラインで上映する「#徳島ニューノーマル映画祭2023」 (徳島県主催)。今年は3月11日(土)・12日(日)の2日間(10時~18時)、「あわぎんホール」(徳島市)と徳島県によるインターネット上の仮想空間「とくしまバーチャルパビリオン」での開催となる。プログラムの1つとして上映されるのが、徳島県阿南市で撮影した佐久間由衣主演の短編映画『あおいそら』(製作協力・徳島新聞社)で、同県出身の犬飼貴丈が特別出演している。

『あおいそら』(C)2023徳島県・#徳島ニューノーマル映画祭

 『あおいそら』は、佐久間演じる主人公「そら」が、東京から徳島県の亡くなった祖母の家に移り住む中、青く広がる空の下で日々感じる小さな幸せの積み重ねと、県内の何げない風景を映し出している。同県出身の福岡利武、栂岡圭太郎の同級生コンビが監督・脚本を、撮影スタッフを同県内のクリエーターが務めた。

 「おばあちゃんが亡くなって、誰も住まなくなった徳島の古い家。ちょっと住んでみようかな。という軽い気持ちで東京から孫娘のそらがやってきた。田舎で、不便で、人付き合いが面倒だったら、さっさと売り払おうと思っていたが…。そらは徐々に農家さん、カフェ、パン屋さんのお手伝いをしながら楽しく暮らすようになった。花火職人のひかると仲良くなり、自分自身と重なる女子高校生には寄り添い語りかける。広い空に比べたら小さな問題だけど、みんないろいろな問題を抱えている。お金はたまらないけど、小さな幸せはたまっていく…」。

 そんな“そら”のある冬の1日を、40分間のストーリーの中に描いている。上映予定は、あわぎんホールで3月11日(土)16時45分~・12日(日)時間未定、とくしまバーチャルパビリオン(オンライン)で3月11日(土)・12日(日)。

 「#徳島ニューノーマル映画祭」は、全国的にも珍しい地域映画の祭典、“映画を作るための映画祭“として始まった「徳島国際短編映画祭」が、2021年からリアルとオンラインのハイブリッド方式でリスタートした。自分らしい豊かでHAPPYな人生を探した作品をはじめ、多くのクリエーターの多彩な作品を通じ、創造性への刺激と徳島県の魅力を感じてもらえる映画祭を目指している。

 「サステナブル」をテーマにSDGs加速を目指す2年後の大阪・関西万博に積極的に参画する徳島県は、万博に先行し、国内外の交流の拡大、文化や食、先端技術等、徳島の魅力を世界へ発信するため、メタバース上に「とくしまバーチャルパビリオン」を構築。阿波おどりアバターと一緒に踊る体験や、世界初の営業運行に挑戦する「DMV(デュアル・モード・ビークル)」(阿佐海岸鉄道・徳島県海部郡海陽町)のバーチャル展示、来訪者同士のコミュニケーションなど、「メタバース」ならではの形で徳島の魅力が体験できる。

「#徳島ニューノーマル映画祭2023」の他の上映予定作品は以下の通り。

■『あちらにいる鬼』(監督:廣木隆一、出演:寺島 しのぶ、豊川悦司、広末涼子)

■『マイ・ブロークン・マリコ』(監督:タナダユキ、出演:永野芽郁、脚本:向井康介)

■『札幌国際短編映画祭ナショナル&アワードプログラム/ファミリー&チルドレンプログラム』

■『20周年を迎えるコマ撮りアニメーションスタジオ ドワーフのスペシャルプログラム「どーもくん、かめっ太の制作者と語る!いま世界が大注目、ストップモーションアニメーションの魅力とは?」』(ゲスト:映画プロデューサー 大西美枝、dwarfプロデューサー 松本紀子、dwarf演出・キャラクターデザイン 合田経郎)

■『雨の詩』(監督:蔦哲一朗)

■『コペンハーゲンに山を』(監督:ライケ・セリン・フォクダル、キャスパー・アストラップ・シュローダー)

■『弁当の日』(監督:安武信吾、NA:和久井映見、navi:城戸久枝、ED:Maica_n)

■『クジラの骨』(監督:福岡利武、出演:ともさと衣、杉山ひこひこ、井之脇海)

■『TikTok Film Program(仮)』

■『TUNNEL VISION』(監督:長竹寿久、出演:山根和馬、宮下咲)

■『Yahoo! JAPAN CREATORS Program 3分のドキュメンタリーMicro Docs』(ゲスト:Yahoo! JAPAN CREATORS Program短編ドキュメンタリー部門責任者 金川 雄策)

■『田中家』(監督:牧原依里、出演:長井恵里)

■『虹色の朝が来るまで』(監督:今井ミカ、出演:長井恵里)

■『EXPO’70 地方自治体館 世界の広場のなかで』(製作:日本映画新社)

■『いきつづける万国博2018年太陽の塔内部公開』(協力:関西環境開発センター)

■『THE NOTES』(監督:村上リ子、撮影:福井崇志)

■『となりの井戸』(監督:上杉哲也、出演:松浦りょう)

■『天狗久』(監督:栂岡圭太郎、出演:麿赤兒)

■『レミングたち』(監督:角洋介、出演:岡崎森馬)

■『たぶん杉沢村』(監督:山口淳太、出演:花岡 咲、木林優太)

■『あの頃、あの場所で』(監督:清本章太、出演:宮田龍平、守谷菜々江)

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