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また、これまで以上にドラマ性が高く、涙なしでは見ることができない切ないストーリーも見どころだ。シリーズを通して「何のために生きるのか」「自分の存在は何なのか」という普遍的なテーマが根底に流れている刀ミュの中で、本作ではそのテーマがさらに強く印象に残る。刀剣男士たち、土方歳三ら歴史上の人物の心情が丁寧につづられることで、生身の感情が深みを持って観客に届くのだ。それを可能にしているのが、キャストたちの演技力だ。芝居、歌、踊り、殺陣と、どれをとっても高いクオリティーが保たれており、「幕末天狼傳」から大きな成長を感じさせる。そして、それは、本作からシリーズに参加している新キャストの田村、丘山、 阪本も同様だ。
これまでの刀ミュは華やかさや勢いを強く感じる作品が多かったように思うが、本作は一言でいうならば「重厚」。深く胸に響く物語を堪能してもらいたい。
ミュージカル「刀剣乱舞」 ~結びの響、始まりの音~は、3月24日~4月1日、都内・日本青年館ホール、4月8日~15日、大阪・梅田芸術劇場、4月20日~5月6日に都内・TOKYO DOME CITY HALLで上演。
(取材・文・写真/嶋田真己)
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