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『ブゴニア』(2月13日公開)

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製薬会社のカリスマ経営者ミシェル(エマ・ストーン)が何者かに誘拐される。犯人は、ミシェルが地球を侵略する宇宙人だと固く信じる陰謀論者のテディ(ジェシー・プレモンス)と彼を慕ういとこのドン。
2人は彼女を自宅の地下室に監禁し、地球から手を引くよう要求する。ミシェルは何とか彼らを言いくるめようとするが、互いに一歩も引かない駆け引きは二転三転。荒唐無稽な誘拐劇は予想外の方向へと転じていく。
鬼才ヨルガン・ランティモス監督とストーンは、本作が5度目のタッグとなった。ブラックユーモアに満ち、予測不可能な展開を見せる一種のSF不条理劇。
こうした“妙な、変な世界”にずるずると引きずり込まれていく感じがするのがランティモス作品の真骨頂であり、魅力でもある。
ストーンが頭を剃(そ)りあげて熱演を見せ、第98回アカデミー賞では作品賞、主演女優ほか計4部門にノミネートされた。今はこういうタイプの映画が評価される時代なのだ。
(田中雄二)