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『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』(12月19日公開)

『ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行』
友人の結婚式で知り合ったデビッドとサラは、レンタカーのカーナビに導かれ奇妙なドアにたどり着く。そのドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていた。“最悪な思い出”から“最高の愛”を見つけるための、2人の時空旅行が始まる。
コゴナダ監督がコリン・ファレルとマーゴット・ロビーを主演に迎えて描いたファンタジックなヒューマンドラマ。数々のジブリ作品を手がけてきた久石譲が音楽を担当し、ハリウッド映画に初参加を果たした。個人的にはタイムトラベル物は好物なので楽しく見た。
ある家族と人型ロボットとの交流を描いた前作『アフター・ヤン』(21)もそうだが、コゴナダ監督はシュールで不思議なSFを撮る。特に色遣いが印象的。コリン・ファレルの違った魅力を引き出すのもうまい。本作の設定が「ドラえもん」の“どこでもドア”のようでちょっとおかしかったが、これは日本人ならではの感想ということになるのかと思った。