【映画コラム】本当の意味での奇跡は人との出会いにある『泣き虫しょったんの奇跡』

2018年9月8日 / 16:49

 それだけに、プロへの再挑戦に迷うしょったんに、鈴木が「もう自分のために戦う将棋は終わったんだろ?」と問い掛け、しょったんが何かに目覚めるシーンは象徴的に映る。

 本作は、主人公しょったんの姿を通して、自分の好きなことを仕事にする苦痛と喜び、あるいは、好きなものを純粋に好きであり続けることの難しさ、諦めないことの大切さになどについて、改めて考えさせてくれる。そして、これは将棋の世界に限ったことではないと思い至るのだ。(田中雄二)

  • 1
  • 2
 

Willfriends

page top