【芸能コラム】いよいよ本領発揮!主君・島津斉彬を失った西郷吉之助=鈴木亮平の成長に期待 「西郷どん」

2018年5月1日 / 16:56

 大河ドラマ初出演の鈴木にとって、「独眼竜政宗」(87)、「炎立つ」(93)と二度にわたって大河ドラマに主演した経験を持つ渡辺の存在は支えになったはずだ。そう考えると、鈴木と渡辺の関係が、そのまま劇中の斉彬と吉之助の関係に重なって見えてくる。視聴者の中にも、渡辺の重厚な存在感と厚みのある演技に魅了された人は少なくないだろう。

 その渡辺が抜けたことで、鈴木の肩にかかる期待と責任は、今まで以上に大きなものとなる。大きな試練だが、俳優として越えるべきハードルとも言える。だが筆者は、必ずやそのハードルを乗り越え、一回りも二回りも成長した姿を見せてくれると確信している。見る者を引き付ける熱のこもった芝居、インタビューで共演者たちがそろって口にする気配りのできる明るい人柄。作品を引っ張る座長として、これまでも鈴木は申し分ない働きをしてきたからだ。

 また、大久保正助役の瑛太、篤姫役の北川景子ら、レギュラー陣に加え、今後は愛加那役の二階堂ふみ、坂本竜馬役の小栗旬など、新たな出演者も続々と登場してくる。近い世代の俳優たちとの共演は、渡辺の薫陶を受けた鈴木の芝居にさらに磨きをかけるに違いない。その結果、西郷吉之助という主人公自体も、斉彬の下で動き回っていた今までとは一味もふた味も変わってくるはずだ。その期待を胸に、数々の波乱が待ち受けるドラマをこれからも見守って行きたい。(井上健一)

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