【芸能コラム】人気キャラクターたちの知られざる過去を解き明かす群像劇 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

2018年5月22日 / 16:22

 宇宙を舞台に戦火の中で生きる人間たちのドラマを描き、今や日本を代表する人気作となったアニメ「ガンダム」シリーズ。その原点に当たる「機動戦士ガンダム」(79~80)の前日譚を描いた、シリーズの完結編『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』が公開中だ。

『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星』

 全6話からなる『THE ORIGIN』シリーズの主人公は、地球連邦に独立戦争を挑んだジオン公国軍のエースパイロット“赤い彗星(すいせい)”ことシャア・アズナブル。宇宙移民者の指導者の息子という宿命を背負ったシャアが、いかにして“赤い彗星”と呼ばれるに至ったか。その知られざる物語が軸となる。

 とはいえ、ここで語られるのは単なる“赤い彗星”誕生秘話にとどまらない。アムロ・レイはもちろん、ランバ・ラルやその恋人ハモン、“黒い三連星”と呼ばれる3人の兵士など、「機動戦士ガンダム」に登場した人気キャラクターたちの知られざる過去が明かされるのも見どころだ。

 そんな登場人物の1人に、ガルマ・ザビがいる。

 ジオン公国を率いるザビ家の末っ子にして、シャアの士官学校時代の同期生。だが実は、ガルマの父・デギンは、シャアの父・ジオンを暗殺して権力を握ったと言われる因縁の相手。素性を隠してジオン軍に入ったシャアにとって、ガルマは父の仇の息子というわけだ。ドラマチックな運命を背負ったキャラクターながら、「機動戦士ガンダム」でその詳細が明かされることはなかった。

 『THE ORIGIN』シリーズでは、そんなガルマとシャアの出会いから、ライバルであり親友でもある(とガルマが思っている)2人の微妙な関係を解き明かしていく。特に、ガルマが本格的にドラマに関わってくる第3話『暁の蜂起』は、主役と言ってもいいような活躍ぶり。シャアにそそのかされ、士官学校の学生たちを先導して地球連邦軍に反旗を翻すその姿からは、前のめりな若者らしさや、お坊ちゃん育ちの甘さなど、その人柄が生き生きと伝わってくる。

 
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