【芸能コラム】 俳優?芸人?映画監督?マルチに活躍する斎藤工に注目! 「BG~身辺警護人~」「MASKMEN」『blank13』

2018年2月25日 / 12:00

 俳優、芸人、そして斎藤が見せるもう一つの顔が、映画監督だ。現在、“齊藤工”名義で初監督を務めた長編映画『blank13』が、全国順次公開中だ。

 ギャンブルで作った借金を残して消息を絶った父が13年ぶりに発見される。だが、病気で余命幾ばくもない父は、わだかまりを抱えた家族との溝が埋まらないまま、間もなく世を去る。その葬儀の当日、次男のコウジは、参列者が語るエピソードから、自分が知らなかった父の一面に気付かされる…。

 抑制の効いた演出と、主演の高橋一生を中心とした実力派俳優陣の好演が心に残る家族のドラマだ。映画監督“齊藤工”は、本作で上海国際映画祭最優秀監督賞(アジア新人賞部門)を受賞するなど、高評価を受けた。この成功を受けて、発売中の雑誌『FLIX 2018年4月号』(ビジネス社)で筆者が行なったインタビューでは、次回作への意欲をこう語っている。

 「上海で頂いた新人監督賞は、今後の期待値に対してのエール。だから、次で恩返しをしないと」

 実際、現在も監督作の準備が進行中だという。映画監督“齊藤工”の今後が気になるところだ。

 俳優、芸人、映画監督。2018年早々、マルチな活躍を見せる斎藤だが、そのモチベーションはどこから生まれるのか。前述の『FLIX』でインタビューした際、2018年の抱負を訪ねてみたところ、斎藤は2018年が六星占術で言う“大殺界”に当たることを打ち明け、次のように語った。

 「その時にしか生み出せない何かがあるような気がします」

 逆境だからこそ、あえて新しいことにチャレンジする。そのアグレッシブな姿勢が、今の活躍につながっているに違いない。多彩な顔を見せる斎藤が2018年、どんな作品を生み出してくれるのか。その動向に要注目だ。(井上健一)

(C)2017『blank13』製作委員会

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