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前作「麒麟がくる」の長谷川博己(明智光秀役)と染谷将太(織田信長役)の関係などは、その好例だ。今回は栄一と慶喜同様にかけ離れた芝居を見せた吉沢と草なぎの間でも、いずれは、そんな見る者の心を動かす息の合った芝居が生まれるに違いない。
栄一と慶喜がいかに終生にわたる絆を結び、その物語の中で、吉沢と草なぎの間でどんな化学反応が生まれていくのか。栄一の言葉を借りるならば、その期待感はまさに「ぐるぐるする」だ。第十四回は、そのスタート地点だったと言えるのではないだろうか。(井上健一)