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隙のない理論で攻める光秀と、平身低頭ながら巧みな言葉で許しを得る秀吉のしたたかさ。両者のキャラクターを生かして丁寧にせりふを積み上げた脚本に、長谷川と佐々木、2人の白熱する芝居が見事にシンクロ。その息詰まる駆け引きに、思わずうなった。一つの役を長く演じる大河ドラマならではの名場面だったと言えよう。
また、ここで光秀が発した「貸しにしておく」という一言が今後、物語の中でどう生きるのかも気になるところ。残り3回。名優たちの織り成すドラマをじっくりと味わっていきたい。(井上健一)