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240畳の大広間を作り出す大胆さと、長い時間をかけて積み上げた人物描写の厚み(そこには当然、役者陣の名演も含まれる)。それこそが、大河ドラマの演出の神髄であり、この回には、壮絶な松永の最期も含め、全編にわたってその魅力が詰まっていたと言えるのではないだろうか。
放送後に公開された番組公式サイトのインタビューで脚本の池端俊策は、「この回は、やがて光秀が本能寺へと向かうきっかけになる回だと思っています」と語っており、今後、物語が大きく動くことは間違いない。大胆さと厚みを兼ね備えた大河ドラマならではの演出が、クライマックスをどのように盛り上げてくれるのか。その妙を味わいつつ、残り少ない物語を楽しみたい。(井上健一)