【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」 第三十七回「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」歴史の厚みを伝える敗者の姿と、彼らに向き合う光秀と信長の違い

2020年12月22日 / 14:26

 義昭、義景のほか斎藤道三(本木雅弘)など、歴史の影に消えていった武将たちの姿を間近に見てきた光秀は、敗者にも思いをはせ、誰もが平和に暮らせる世の中を作りたいと考えている。一方、「戦に勝って帝に褒められたい」という自己中心的な思いを原動力とする信長には、もはやそういった考えはなさそうだ。

 本来であれば、信長に「麒麟がくる平和な世を目指すべき」と進言するのが光秀の役割になるはずだが、そこがどのように描かれていくのか。今後の行方を見守っていきたい。(井上健一)

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