【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」 新章「京~伏魔殿編」の波乱を予感させた第二十八回「新しき幕府」における足利義昭の姿

2020年10月19日 / 16:20

 脚本の池端俊策は、放送開始前のインタビューで本作執筆の経緯について「『太平記』(91)で室町幕府を開いた足利尊氏を書いたので、以前から室町の終わり、最後の将軍・足利義昭を書きたいと思っていました」と語っている。それほど思い入れのある義昭をどう描くのか、期待を込めて見守ってきたが、滝藤の好演もあり、「室町幕府を滅亡させた愚者」という既存のイメージを覆す魅力的なキャラクターに仕上がっている。

 その義昭と室町幕府が、どんなふうに終焉(しゅうえん)を迎えるのか。そしてそれは間違いなく、光秀と信長の今後にも大きく関わってくるはずだ。近衛前久役の本郷奏多、二条晴良役の小籔千豊、摂津晴門役の片岡鶴太郎ら一癖ある役者も出そろった新章「京~伏魔殿編」。これからの展開が楽しみだ。(井上健一)

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