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放送は毎週土曜、午後9時から(再放送は翌週土曜、午後4時30分から)
放送中のNHK大河ファンタジーの新シリーズ「精霊の守り人 悲しき破壊神」。もともと世界の歴史や世界遺産が大好きだと公言する鈴木亮平が演じた、各国に情報網を作るタルシュ帝国の密偵・ヒュウゴについて自分なりの解釈や衣装の面白予想、突き詰めた役作り、キャラクターへの憧れまでを語った。
日本発のファンタジー大作「精霊の守り人」シリーズを4K実写ドラマとして3年間にわたって放送しているこの作品は、前作から4年後、お尋ね者となった女用心棒バルサ(綾瀬はるか)と新ヨゴ国の皇太子になったチャグム(板垣瑞生)の別れ別れとなった2人のそれぞれの冒険を描く。
前シリーズを見て、予想以上に世界観が作られていました。スケール感が大きくて。国の文化の違いなどが出ていて面白いと思いました。
世界を一番俯瞰(ふかん)で見ているところ。実はこの人が一番世界を変えたいと願っていて、それができる頭の良さも持っている。あと、男として単純にヒュウゴの強いところが好きです。ヒュウゴの少年時代が描かれているスピンオフ小説「炎路を行く者」を読んだのですが、そこですごく大きな悲劇を体験した少年時代を核にして役を作りました。その悲劇があったからこそ、だったら自分が誰よりも広い世界を見て、世界を変えてやるという前向きで野心的になったところが好きです。
第3シリーズまであるのに、今回の台本をもらったときはヒュウゴの目的がまるで見えなくて悩みました。言っていることの9割が嘘だったりその中に本音がちょっと入ってきたりするから、なんの意図があってそれを言っているのかゴールが見えない中で格闘したので難しかったです。次のシリーズの台本をもらった今はすっきりしました(笑)。一番気をつけたのは、何を考えているのか人に見せない男だということ。でも怪しませるのではなく、だからこそ人を引き付ける魅力や色気を意識しました。広い世界を見てきた人間ってセクシーで魅力的だと思うんです。全部を含めて魅力的ですね。
アクションはバルサと同じくらい強く見えないといけないという点で難しかったですが、気持ちいいですね。僕がなぐると皆さんバーンと飛んでくれるので(笑)。プロレスラーも一瞬でやっつけちゃうのですごく気持ちいいです。チャグムとは剣でのアクションですが、一番の見せ場は武器なしの体術。めっちゃ強いです。ほかの作品でもアクションをやることが多くて、負けないように育ててきたつもりなのでそのあたりは役立っています。

こんなに頭いい人いる?というぐらい、10手ぐらい先を読んでいるのがヒュウゴ。たぶんヒュウゴは裏のフィクサータイプで、表に出るカリスマ性や突破力はないと思います。ラウル王子(高良健吾)には王族にしかないような、自分にはないものを感じていて、それに対抗しうる人間を探していたと思います。チャグムならいけるかもしれないと思って、最初はチャグムがどこまでできる人間なのかと値踏みしている。チャグムを自分と重ねて、共通点も見えるところでシンパシーを描いていると思う。それに加えて自分を超えてラウル王子と張れる人間なのか、チャグムが北の一国をまとめられるのかを見ている。そこが第2シリーズのキーになる部分だと思います。
彼はね、本当にイケメンですね。王族の血筋です(笑)。普段はただの15歳(取材時の年齢/板垣瑞生は2000年10月生まれ)の男の子なんですけど、まずきれいな外見、スタイルに圧倒される。あと、本番になるとスイッチが入ります。リハーサルではいっぱいいっぱいになっていることもあるけど、本番になると急に変わる。そういう素質は何カ月か前にやっていたときよりどんどん伸びてきています。本番で真の力を出してくるのはすごい才能なんだと思います。チャグムが成長するのと同時に、板垣くんも役者として成長していて末恐ろしい。負けてられないなと思います(笑)。
(収録の)インはバルサとのシーンからだったんです。綾瀬さんはそのままふんわりとした頭のいい女性という感じです。前シリーズを見ていたので、初日は「バルサだ、バルサがいる!」っていうファン目線で見ていました(笑)。ヒュウゴはバルサと対等な目線で、挑発しているようなところではちょっとした優越感というか…。「精霊の守り人」の世界に入って、バルサと対等にできているのが面白かったです。
2着あって、どっちもすごくかっこいい。(首から腕にかけて)弾丸のようなものがついているのですが、これはなんだという話になっていまして…(笑)。装飾としてついていて、ショットガンの弾みたいだけどこの世界に銃はないので。オフィシャルじゃないのですが、僕の中で一応答えはあります。実はここにはスパイスが入っています。次のシリーズで違うものが出てくるかもしれないけど(笑)。ヒュウゴっていろいろな国に行っているし、子どものころに料理屋さんで働いていたので、たぶん料理にはうるさいと思うんですよ。バルサとのシーンで真面目な話をしているのにいきなり袋の中の豆を食い出すから、この人は食べ物が好きなんだなって結論に至りました。いろいろな国に行って味が合わないときに、コリアンダーとか塩とかを出して。「ヒュウゴのグルメ」ってスピンオフを作ってほしいです(笑)。
──鈴木さんご自身の、ヒュウゴのような裏の野望などがあればお聞かせください。ありますけど、言わないです(笑)。そこはヒュウゴとの共通点かな。ヒュウゴほど頭は良くないし、レベルも違うし僕は政治的な世界に生きていないけど。僕は表現者なので自分の信念というか表現を突き詰めていければいいけど、歴史好きとしてはヒュウゴに共感できます。こういう人間が国家なり歴史を作ってきたんだろうなって。まさにこういう人間を演じたいというあこがれの人間に近いかもしれないですね。
<プロフィール>
鈴木亮平(すずき・りょうへい)
1983年生まれ。兵庫県出身。2006年、俳優デビュー。以降、「花子とアン」(NHK)、「天皇の料理番」(TBS系)、「お迎えデス。」「東京タラレバ娘」「銭形警部」(日本テレビ系)、映画『HK 変態仮面』『TOKYO TRIBE』『俺物語!!』など出演作多数。17年7月1日に映画『忍びの国』が公開。2018年は大河ドラマ「西郷どん」で西郷隆盛役を演じる。
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