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在京スポーツ7紙の映画担当記者が選ぶ「第57回 ブルーリボン賞」授賞式が12日、東京都内で行われ、受賞者の浅野忠信、安藤サクラ、池松壮亮、小林聡美、小芝風花ほかが出席した。
震災で家族を失った少女と、引き取った遠縁の男の近親相姦(そうかん)を描いた問題作『私の男』で主演男優賞を受賞した浅野は、「ありがとうございます。記者の方が実際に目で見て判断してくださった賞と聞いて、最初に知らせを聞いた時は本当にうれしかったです」と感謝のスピーチ。
続けて「ずっと一生懸命やってきて…なんですかね。自分で情熱を傾けられるものが…役者しかなかったので…」と声を震わせた浅野は、涙をこらえながらしばらく間を置き、「こういう賞を貰えたのが本当にうれしいです」と声を絞り出し、会場からは温かい拍手を浴びた。
また“禁断の愛”を描いた本作にちなみ「浅野さんにとっての愛とは?」と司会の貫地谷しほりから聞かれた浅野は「そうですね。そういうことを考えられたら離婚もしなかったと思います」と自虐コメント。同賞受賞により、来年の司会が決定したが、意気込みを問われると「みかんの袋でもかぶって出てこようと思います」と先日話題となった自身の投稿写真を引き合いに、会場を笑わせた。
一方、『紙の月』『ぼくたちの家族』『海を感じる時』の3作品で助演男優賞を受賞した池松は「皆さん1作品(での選出)なのに、僕だけ“合わせ技”みたいですみません」とちゃめっ気たっぷりにあいさつ。大胆なラブシーンにも果敢に挑戦し、司会の高良健吾から「ちまたでは、目を閉じてても前張りは着けられると聞いたんですが本当ですか?」と突っ込まれると「あ、今日も着けてます」と冗談を交え、笑いを誘った。
なお、安藤が『0.5ミリ』と『百円の恋』で主演女優賞、小林が『紙の月』で助演女優賞、小芝が『魔女の宅急便』で新人賞をそれぞれ受賞。作品賞は、本木克英監督の『超高速!参勤交代』、監督賞は『そこのみにて光輝く』の呉美保監督、外国作品賞は『ジャージー・ボーイズ』が受賞した。
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