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日本のファッション界に革命を起こし、昭和から平成を駆け抜けたコシノ三姉妹(コシノヒロコ、ジュンコ、ミチコ)。その母で、日本のファッションデザイナーの草分けとして活躍したコシノアヤコの生涯を、ユーモアと人情たっぷりに描いた『ゴッドマザー~コシノアヤコの生涯~』が、5月23日から全国公開となる。
大正から昭和、平成と波乱の時代を生き抜いた主人公コシノアヤコを人間味豊かに演じるのは、宝塚歌劇団トップスターとして一時代を築き、退団後も『風と共に去りぬ』『マイ・フェア・レディ』『ローマの休日』など、舞台を中心に数々のヒロインを演じてきた大地真央。映画初主演となる本作の舞台裏や、演じる中で感じたコシノアヤコさんの魅力を語ってくれた。
大地真央(C)エンタメOVO
お話をいただき、アヤコさんについて書かれた本をいくつか読んでみました。そこから分かったのは、アヤコさんは持ち前のバイタリティーと明るさで、全てをハッピーにしてしまう方だということ。その上、ものすごく豪快で、怖いもの知らず。でもちょっと乙女チックなところもあり、生きることに前向きで。そんなところがとても魅力的に感じ、ぜひやらせていただきたいと思いました。
まずは、アヤコさんの生涯に欠かすことのできない足踏みミシンの練習です。実は今回の撮影のため、アヤコさんが実際に使われていたものと同じ型の足踏みミシンを用意してくださったんです。そのおかげか、私はこれまで洋裁とは無縁の人生を送ってきたのに、ご指導いただいた先生から「上手です」と褒めていただき、その気になってしまいました(笑)。
映画の後半では、お洋服もアヤコさんご本人のものをお直しした上で、着させていただきました。ちょっとしたアドリブなども、アヤコさんのことをよくご存じのコシノさんのスタッフの方にご相談して、「アヤコさんなら、きっとこういうことをおっしゃるはず」と、やりとりしながら作っていきました。
2時間の物語の中でアヤコさんの波乱万丈の生涯を演じるのは大変でしたが、1人で演じられる幸せをかみ締めながらやらせていただきました。15歳の女学生時代から演じると聞いたときは、「大丈夫かな?」と心配になりましたが、1人の方の人生を1人の役者で、という制作側の考えは納得できましたし、劇中できちんと「これ、無理がないですか?」とツッコミも入るので、ぜひ笑ってご覧ください(笑)。
そうですか。ありがとうございます。アヤコさんも実際に踊りや歌が大好きで、三味線など何でもできた器用な方だそうなんです。ぜひそんなところも楽しんでください。
大地真央(C)エンタメOVO
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