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韓国発の大ヒットWEBコミックを日本で映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』が、11月15日から公開された。
地方から上京した青年ユウが暮らし始めたシェアハウス「方舟」。そこで出会ったのは、言葉遣いは丁寧だが、得体のしれない青年キリシマをはじめ、一癖ある入居者たちだった。やがてユウの中に、彼らが新たな入居者たちを殺害しているのではないかという疑惑が芽生え始め…。
主人公のユウを演じるのは、ダンス&ボーカルユニット“WATWING”で活躍し、これが映画初主演となる八村倫太郎。ユウを恐怖のどん底に突き落とすキリシマ役には、『ゴールデンカムイ』(24)などでも多彩な演技を見せる栁俊太郎。初共演となる2人が、公開を前に撮影の舞台裏を語ってくれた。
八村 原作は大学時代に話題だったので読んだことがありますが、僕はホラーが苦手なので、途中で挫折していたんです(苦笑)。だから、今回お話をいただいて驚くと同時に、自分にできるのか、不安でいっぱいでした。でも、台本を読んでみたら、すごく面白かったので、「ぜひやりたい!」と。
栁 僕は韓国のテレビドラマ版(2019年「他人は地獄だ」)を見たことがあるので、今回のお話をいただいたとき、長い物語をどうやって1本の映画にするのか、気になっていたんです。でも、台本を読んでみたら、衝撃のラストまで、非常にうまくまとまっていて。おかげで、ホラーの得意な日本の強みを生かした作品になるのでは…と期待が高まりました。
八村 監督にも相談してみたところ、ユウは観客に最も近い存在なので、ホラーが不得手な僕自身のままの方が、怖いものをより怖いと思えるし、新鮮に感じられるので、いいんじゃないかということになって。だから、僕自身の感じたことを、素直にお芝居に出していこうと思っていました。
栁 逆に僕は、ユウを怖がらせるには、見た目や口調、動きなどをどうすればいいのか、いろいろと考えました。最終的には、一目でキリシマの不気味さを感じてもらえるように、外見から違和感を出そうと、原作を意識して目元などを作りました。
八村 俊さん(=栁)ご自身のミステリアスな雰囲気が役にマッチして、台本からイメージした通りのキリシマだったので、本当に怖かったです(笑)。おかげで、ユウとしてしっかりリアクションすることができました。そういう意味では、俊さんにすごく助けられました。
栁 でも僕も、ユウのリアクションがあったから、その後の芝居ができたと思ってます。ただ逆に、キリシマはそこに左右されてはいけない場面が結構ありました。実際、僕も「もっと行きたい!」と芝居に対する自分の欲が出過ぎてしまったことが何度かありました。でも、それだとキリシマではないので、監督に「抑えて」と言われて。それは、勉強になりました。
八村 あそこは、キリシマの不気味さを初めて心の底から実感するシーンだったので、観客の皆さんと同じ視点で、キリシマの振る舞いやたたずまいに、自然なリアクションをすることを心掛けました。
栁 しかも、「実は人肉では…?」というインパクト絶大なシーンで、この映画の怖さを凝縮したようなシーンだったので、どう怖がらせればいいのか、一番考えたかもしれないです。
八村 実はあの日、俊さんと「撮影が終わったら、食事に行こう」と話していたんですよね。結局、そんな気味の悪いシーンの後に食事に行くことになって(笑)。でも、そういう機会は初めてだったので、うれしかったです。
栁 翌日の撮影のことを考えて早めに切り上げたけど、楽しかったよね。
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