エンターテインメント・ウェブマガジン
ジャマイカが生んだ伝説のレゲエミュージシャン、ボブ・マーリーの波瀾(はらん)万丈な生涯を映画化した『ボブ・マーリー:ONE LOVE』が、5月17日から全国公開された。本作のプロモーションのために来日したレイナルド・マーカス・グリーン監督に、映画について聞いた。

レイナルド・マーカス・グリーン監督 (C)エンタメOVO
自分で言うのもなんですけれど(笑)、『ドリームプラン』(21)を監督して、ウィル・スミスがオスカーの主演男優賞を取って、ちょっとホットな注目の監督みたいな位置付けになっていたので、監督の候補者リストに上がったのかなと思っています。
おっしゃる通りです。特に家族がまだご存命な場合は、いろいろとトリッキーな問題があったりもするのですが、私は結構頑固なので、自分の意見をしっかりと伝えます。先にお伺いを立てて、許可をもらってから何かをするのではなくて、とりあえず自分がこうと思ったやり方でやってみて、もし気に入らない人がいたらごめんなさいと後から謝るタイプなので(笑)。今回は、(ボブの長男の)ジギーをはじめとする家族が、すごくオープンで、隠しごとなく、腹を割って皆で話すみたいな人たちだったので、私とも息が合いました。私の役目は、彼らが伝えたい物語をいかに映画的な手法で描くかということだと思っていました。
ボブの熱狂的な信者みたいな人たちには撮影中にもたくさん会いました。私も子どもの頃や若い頃は、彼の曲を聴きながらノリノリで踊ったりもしていましたけど、そういう人たちとは違って、普通に好きだったという程度です。ただ、この映画を作ったことによって、Tシャツやバッジに印刷されているボブ・マーリーというイメージだけではなくて、音楽的にもそうですが、歌詞の意味を自分が深く理解していなかったことに気付かされました。一つ一つの曲やアルバムの裏に、どれだけ彼の複雑な思いがあったのか、困難な問題を抱えていたのかということを知って、心を揺さぶられ、彼の曲がもっと好きになったという感じです。
他の伝記物との違いに気づいてくださったことに感謝します。自分はキャリアを重ねていく中で、ミュージシャンの伝記映画を撮りたいとか、自分が撮ることになるとは思ってもいませんでした。自分にとっては、ストーリーを語ることが最も大事なことで、たまたま主題がミュージシャンだったというだけの話です。ただ、私も音楽が好きなので、例えば『エクソダス』というアルバムの曲を、ボブがベッドルームで作曲するシーンなどは、自分が隠れてその場にいて、新たな発見にワクワクしながら見ているような楽しさがありました。もう1つは、スピリチュアリティー(精神性)の話ですけれど、それはボブという人を語る上では外せない部分で、自分が今までは理解し切れなかった歌詞もそうですし、ボブの全ての土台はスピリチュアリズム(心霊主義)にあるという意味でも、そこは他のミュージシャンの映画とは決定的に違っていると思います。
ドラマ2026年8月14日
TBSの10月期金曜ドラマ「LOST10」に主演する横浜流星が、取材に応じ、作品に懸ける思いや、撮影の様子について語った。本作は、北海道を舞台に、登山ツアー中に発生した遭難事故をきっかけに、それぞれの運命が複雑に絡み合い、物語が展開してい … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年8月8日
三谷幸喜が長年温めていたテーマを豪華キャストで描く、渾身(こんしん)の書き下ろし新作舞台「アメリカン・ドリーム」が8月15日からPARCO劇場で上演される。本作は、1940年代後半のアメリカを舞台に、反共産主義に基づく“赤狩り”によって告 … 続きを読む
2026年8月7日
K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む
映画2026年8月6日
大ヒット映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』が8月7日から全国公開される。前作に続いて主人公の百合を演じた福原遥に話を聞いた。 -始めに、前作『あの花が咲く丘で、君とま … 続きを読む
映画2026年8月3日
「トイ・ストーリー5」(7月3日公開)★★★ おもちゃを取り巻く“変化”を描く 持ち主の少女ボニーの成長を見守ってきたカウガール人形のジェシー。だが、タブレット端末「リリーパッド」の登場で、ボニーは画面の世界に夢中になり、おもちゃと遊ぶ時 … 続きを読む