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映画『ミッドナイトスワン』の3周年記念舞台あいさつが25日に行われ、主演の草なぎ剛が出席し、ファンに感謝を伝えた。
2020年に公開され、第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀主演男優賞を受賞した本作は、現在も上映が続いている。公開から4年目を迎えたこの日、観客の前に登場した草なぎは、ロングラン上映となっている状況について「“#草なぎ剛代表作”で拡散してと、公開当時、思いついたままに言ったこと。見切り発車のようなものだったけれど、言ってみるものです。言霊というのがあるんだなと実感しています」と満面の笑みで観客に感謝。
会場には10回以上鑑賞済みという観客もいたが、「今日が初めての方は?」との草なぎの問い掛けに反応したファンの姿も。「僕のファンって感じなのに、初めてなのね」とニヤニヤした草なぎは「まだまだってことです!」と話し、「僕は2回くらい見たかな」と告白。
また、「(本作は)新しい地図を広げてまもなくの頃の作品。僕にとって思い出のある作品で、今日ここに立って僕だけがおいしい思いをして申し訳ない気持ちもあるけれど、みんなの代表としてうれしさをかみ締めたいと思います!」と胸を張ると、会場は大きな拍手と「おめでとう!」の声に包まれた。
その後、トークテーマは来年5月に公開される映画『碁盤斬り』へ。主演を草なぎが務め、自身初の時代劇となる白石和彌監督がタッグを組み、ある冤罪(えんざい)事件を描く本作。イベントで追加キャストが発表され、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼ら豪華な顔ぶれが集結したことが明かされると、スクリーンに映し出されたキャスト陣の写真にテンションが上がった草なぎは、自由にトークをスタート。
17年前に小泉からもらったTシャツをいまだに持っていたという草なぎは、「僕の舞台を見にきてくれたときにもらったTシャツ。キョンキョンからもらったと記憶していて、現場に持って行って確認したら、やっぱりキョンキョンがくれたやつで…。Tシャツにサインをもらったから、今度見せてあげるね」とファンに約束。
自身が演じる格之進役については、「格之進は今の時代だと考えられないような堅物な人。一つ決めると曲げられないけれど、その曲げられない魂がグッときます」と解説し、斎藤が演じる格之進と因縁ある武士の柴田兵庫は「とにかく憎たらしい役。工くんも役に入り込んでいて、本当に憎たらしかった(笑)」と言いながらも、各キャラクターのこだわりが強くてぶつかり合うところが本作の見どころとアピールした。
締めのあいさつで草なぎは、「映画もそれ以外も、毎日コツコツやるしかないと思っています。振り返ったときに、それが大きなものになるのかなと。すべてはつながっていると思うし、(今日のイベントのように)たまにいいことがあるかもしれないから、自分の中でコツコツと人生のいい貯金ができればいいなと思っています。『ミッドナイトスワン』と共に、一歩一歩、ちょっとずつ歩んで来られたのは、皆さんの応援があってこそ。本当にありがとうございました」と感謝し、和やかなムードでイベントを締めくくった。
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