東出昌大、憧れの三島作品に舞台で挑む 「原作を全く汚すことなく」と手応え

2018年11月7日 / 22:36

美青年・松枝清顕を演じる東出昌大

 舞台「豊饒の海」の初日前会見が7日、東京都内で行われ、出演者の東出昌大、宮沢氷魚、上杉柊平、大鶴佐助、首藤康之、笈田ヨシほかが登場した。

 三島由紀夫が死の直前に完成させた、「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の4部から成る大作小説『豊饒の海』を舞台化。これまでに第1部「春の雪」が映画や舞台になったことはあったが、今回は4部すべてを再構築し、1つの作品として上演するという初の試みに挑む。

 20歳で命を落とした美青年・松枝清顕を演じるのは、3年ぶり2度目の舞台出演となる東出。3日間のプレビュー公演を経て「いい感触を感じている。僕自身、三島文学ファンですが、今回、三島作品というものを全く汚すことなく舞台上に表出させることができるという思いは、確信となりました」と手応えをにじませた。さらに「最後まで胸を張って舞台に立ち続けたい」と意気込みを語った。

 一方で東出は、4部作を1作品にまとめ上げると知った当初、「正直、恐れを感じました。この小説はあまりにも長い人の一生、それに関わる人たちの物語なので…」と戸惑いを感じたことを吐露。しかし、長田育恵氏が書き上げた脚本を読み、「原作の魅力を損なうことなく、かつ文学に触れて来なかった人にも魅力が伝わる内容で、『なんて、うまくできているんだ』と思った。俳優部としてはあとは『やるだけだ』と思い、突き進んできた次第です」と笑顔で振り返った。

 清顕の影を追い続ける男・本多繁邦の老齢時代を演じるのは、生前の三島由紀夫と交流があった笈田ヨシ。「11月という先生の命日の月にこの舞台をやらせていただくのは、感無量です」としみじみ語っていた。

 舞台は7日~12月2日、都内の紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演。

(前列左から)宮沢氷魚、東出昌大、上杉柊平、(後列左から)演出のマックス・ウェブスター、大鶴佐助、笈田ヨシ、首藤康之

 


芸能ニュースNEWS

「季節のない街」「夫婦のことは他人には分からない」「クドカンさんが作るものの下敷きは落語なんだなあ」

ドラマ2024年5月4日

 企画・監督・脚本、宮藤官九郎氏によるドラマ「季節のない街」(テレビ東京系)の第五話「僕のワイフ」が、3日深夜に放送された。  本作は、黒澤明監督が『どですかでん』(70)として映画化したことでも知られる山本周五郎の同名小説をベースに、舞台 … 続きを読む

「Re:リベンジ」“海斗”赤楚衛二と“大友郁弥”錦戸亮の攻防劇が面白い 「“会長”笹野高史の不敵な笑みが怖い」「不気味で気になる」

ドラマ2024年5月3日

 赤楚衛二が主演するドラマ「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(フジテレビ系)の第4話が、2日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  天堂海斗(赤楚)を5カ月間眠らせ、天堂記念病院の前理事長・天堂智信(光石研)を殺害した首謀者は、海斗の伯母 … 続きを読む

「ブルーモーメント」 “ハルカン”山下智久と“優吾”水上恒司のバディに胸熱 「信頼関係が築かれて行く描写が魅力的」

ドラマ2024年5月2日

 山下智久が主演するドラマ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)の第2話が、1日に放送された。(※以下、ネタバレあり)  本作は、同名コミックが原作。 内閣府直属チームSDM(特別災害対策本部)気象班統括責任者・晴原柑九朗(通称ハルカン、山下 … 続きを読む

清原果耶が撮影秘話 『青春18×2 君へと続く道』5月3日(金)から全国公開

ドラマ2024年5月2日

 本作は、台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』を原作とし、藤井道人が脚本・監督を務め、台湾の人気スター、シュー・グァンハンが演じるジミーと、日本の若手実力派の清原果耶が演じるアミが、「日本×台湾」「1 … 続きを読む

氷川きよし、2年ぶりの劇場コンサートツアー決定 10月に福岡から全国4都市で開催

2024年5月1日

 2022年末より歌手活動を一旦休止していた氷川きよしが、10月から「氷川きよし25周年記念劇場コンサートツアー」を開催することを発表した。  2000年「箱根八里の半次郎」でデビュー以来、多くのファンを魅了し続けてきた氷川。22年には、6 … 続きを読む

Willfriends

page top