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舞台「蜘蛛女のキス」のフォトコールおよび囲み取材会が26日、東京都内で行われ、出演者の大倉忠義、渡辺いっけいほかが出席した。
本作の原作はアルゼンチンの作家マヌエル・プイグが1976年に発表したベストセラー小説。ブエノスアイレスにある刑務所の小さな監房を舞台に、政治犯として捕まった若き革命家ヴァレンティン(大倉)と未成年者に対する背徳行為で投獄されたモリーナ(渡辺)が、語り合いを通じて徐々に心を通わせていくさまを描く。
大倉は初日を明日に控え「まだ実感がないのですが、多分明日、ザワザワとしたお客さんの声を聞いて緊張するんでしょうね」と心境を吐露した。
この日は、報道陣向けの公開稽古だったが「(カメラが)パシャパシャしている中でお芝居するのは初めてだった」といい「ヤバかった。何度もくじけそうになりました」と苦笑いを浮かべた。
さらに監房内という設定もあり、ひげを生やし、ボロボロな衣装に身を包んだ大倉は「こんな汚い格好でテレビに出るのは初めて。とりあえず形からということでやってみましたが、何か落ち着かないです」と照れ笑いを浮かべた。
「舞台に立っている時は(その分)気持ちが入るので良かった」と外見の変化が役づくりの一助となっていることを明かすと、同性愛者役の渡辺も「男の僕が見てもいい男。すごく密着するシーンとか、かなり近いところで目を合わしたりすると『いい男だな~』と思いますよ」と妖しく語った。
クライマックスには2人の“ラブシーン”もあるそうで「どんな感じ?」と感想を尋ねられた大倉は「うーん。何でしょう。役でも(自分は)“ノンケ”だったと思ってたのに、こういう機会があって…ということなので、ちょっとザワッとする感じですかね」と率直な思いをコメント。
一方、渡辺も「僕は受け身なので受け入れるだけ。でも役に入っているからですけど一瞬恍惚(こうこつ)な感じになります」と明かすと「(大倉のファンと)代わってあげたい。1日、代わる日を作ります。ここに応募してください」と冗談めかして、笑いを誘った。
二人芝居の苦労について聞かれた大倉が「やっている時はしんどいと思わないのですが、終わった時にぐったりきます」と語ると、渡辺も「一緒にやっていると(相手の)体調とかが分かるんです。しんどい時はお互いにしんどい。せりふも分量的にもほぼ一緒だしね」と語るなど、息はぴったりだった。
舞台は27日~6月18日、都内、東京グローブ座で上演。
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