綾瀬はるか『マッドマックス』参考に アクション成長で楽しさ実感【精霊の守り人 悲しき破壊神】

2017年1月20日 / 17:30
seirei1

放送は毎週土曜、午後9時から(再放送は翌週土曜、午後4時30分から)

 NHKの大河ファンタジー「精霊の守り人 悲しき破壊神」が1月21日から放送されるのに伴い、主人公の女用心棒バルサを演じる綾瀬はるかがこのほどアクション練習の様子を報道陣に公開した。アクション指導を受けながら俳優たちを相手に立ち回り、バッサバッサと斬り倒していくさまは練習からもすさまじい気迫が感じられ、綾瀬自身も自分の成長とともにアクションが楽しいと感じるようになっていったことなどを明かした。

 このドラマは世界中で愛される日本発のファンタジー大作「精霊の守り人」シリーズを4K実写ドラマとして3年間にわたって放送している。前シリーズ(2016年3-4月に放送)を経てお尋ね者となったバルサと新ヨゴ国の皇太子となったチャグムの、別れ別れとなった2人の冒険が再び始まる。新しいシリーズでは原作シリーズから「神の守り人〈来訪編・帰還編〉」「蒼路の旅人」「天と地の守り人〈第1部〉」をもとに、国境を超えた壮大なドラマを描く。

──シリーズごとに撮影も放送もそれぞれ期間が空きますが、アクションシーンの手応えはいかがですか。

 アクションは大変ですね。練習しても現場に入ると衣装やセットの狭さ、足元が悪かったり、練習していたことと違うことがたくさん起こります。間が空くと久しぶりな感じですが、使っていくと初めてのころより、短槍の振り方が体に染み込んできていると感じる部分はあるかも。短槍は振ると体が持っていかれるので足で踏ん張らないといけない。脚力や体幹も大事だと思います。

──新しいシリーズに向けてどんなトレーニングを積んで臨みましたか。

 筋トレをしていました。前シリーズを撮ってこのシリーズに入る前に違う作品に出たりして運動をしていない時期があったので、また始めて…。短槍がこんなに重かったっけというところから始まって、足で踏ん張る感覚や振ったあとに体が崩れないように槍を止める力強さなど、やっていくうちに体が思い出していった感じです。新しいシリーズでは部屋の中など狭いところでのアクションがあって、おもいきり振るのが怖かった。持ち方を変えたり向きを変えたり、前のシリーズでは習っていないことがけっこうあって難しかったです。

──今回参考にしたアクション作品や人物はいますか。

 このシリーズのときにいろいろとおすすめされたものがあって、けっこう見ました。そのとき公開していた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』! 女性のヒーローっていう感じがして、立ち姿や芯がズシッとある感じが参考になりました。

──とても熱が入ったアクション練習が公開されましたが、単純にアクションは楽しいですか。

 前のシリーズで自分のアクションはなぜ“のぺっ”としているのか、何が足りないのかと思って見直して、それはメリハリだと思いました。今回、終わりの方で気がついたのですが、先生と自分のアクションを撮影して、どこが足りないのか研究するようにしています。撮影は順撮りではなく最後の方のシーンを最初に撮ったりしているので、たまにいいところがある(笑)。自分が体を動かして人が倒れていく楽しさはあるけど、やっぱりできたものを見て「あ、前よりいいかな」と思ったときが楽しいです。

女用心棒バルサ(左)と幼なじみの薬草師タンダ

女用心棒バルサ(左)と幼なじみの薬草師タンダ

──新シリーズへの意気込みや役作り、成長していくバルサの変化など思いはありますか。

 前のシリーズでは少年っぽい感じだったバルサがチャグムとの旅を経て大人になったというか、バルサの中で“人を殺すことはどういうことか”という闇を抱えた部分がより深くなったと思います。以前より複雑で、自分のやってきたことに向かい合って、より考え始めていく。これまではなんとなく殺すことが当たり前のような感じでどんどん斬っていくというアクションをしていましたが、自分でもすごく意識するようになりました。

──お披露目されたトレーラー映像では痩せていたように見えましたが役作りですか。

 ちょっと痩せてしまって弱っちい感じに(笑)。今はまた次のシリーズに向けてトレーニングを再開しています。違う作品に入るとすっかり運動から離れてしまって、前回の撮影のときは全身筋肉痛から始まっていたのですが、このシリーズから次の撮影までは短いのでそういうことはないと思います(笑)。

<プロフィール>
綾瀬はるか(あやせ・はるか)
1985年生まれ。広島県出身。2001年、女優デビュー。以降、「白夜行」「JIN-仁-」「わたしを離さないで」(TBS系)、「ホタルノヒカリ」「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)、映画『海街diary』『本能寺ホテル』(1月14日公開)など出演作多数。2017年版カレンダー(ハゴロモ)が発売中。


特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年11月20日

 ドラマ・映画・舞台と数多くの作品で活躍する生駒里奈が、ストーリー性のある演劇的な世界観をダンスとJ-POPで作り上げるダンスエンターテインメント集団「梅棒」の最新作、梅棒 19th GIFT「クリス、いってきマス!!!」に出演する。生駒に … 続きを読む

史上最年少!司法試験に合格 架空の設定ではないリアルな高校2年生がドラマ「モンスター」のプロデューサーと対談 ドラマ現場見学も

ドラマ2024年11月17日

 毎週月曜夜10時からカンテレ・フジテレビ系で放送している、ドラマ「モンスター」。趣里演じる主人公・神波亮子は、“高校3年生で司法試験に合格した”人物で、膨大な知識と弁護士として類いまれなる資質を持つ“モンスター弁護士”という設定。しかし今 … 続きを読む

八村倫太郎「俊さんに助けられました」、栁俊太郎「初主演とは思えない気遣いに感謝」 大ヒットWEBコミック原作のサスペンスホラーで初共演『他人は地獄だ』【インタビュー】

映画2024年11月15日

 韓国発の大ヒットWEBコミックを日本で映画化したサスペンスホラー『他人は地獄だ』が、11月15日から公開された。  地方から上京した青年ユウが暮らし始めたシェアハウス「方舟」。そこで出会ったのは、言葉遣いは丁寧だが、得体のしれない青年キリ … 続きを読む

「光る君へ」第四十三回「輝きののちに」若い世代と向き合うまひろと道長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年11月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。  病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む

「ローマの共和制の問題点は、今の世界が直面している数々の問題と重なる部分が多い」『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』コニー・ニールセン【インタビュー】

映画2024年11月15日

 古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、剣闘士(グラディエーター)として壮絶な戦いに身を投じる男の姿を描いたスペクタクルアクション『グラディエーター』。巨匠リドリー・スコットが監督し、アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5 … 続きを読む

Willfriends

page top